太陽の家「ハレアカラー国立公園」と神マウイの島

太陽の家「ハレアカラー国立公園」と神マウイの島

ハワイ州の州都はオアフ島ホノルルですが、
カメハメハ三世の治世1845年までは、マウイ島のラハイナが首都でした。

マウイ島は二つの島がくっついて、一つの島になったと言われいます。

ラハイナのある「西マウイ」、
イアオ渓谷のある「中央マウイ」、
ハナやハレアカラ山のある「東マウイ」、
など、見どころがたくさんあります。

神マウイの島?「マウイ島」とは


「神マウイの島」という説もあるマウイ島ですが、
マーウイ(Māui)とマウイ(Maui)にどんな関係性があるのかは定かではありません。

しかしながら太古の昔、半神半人のマウイがマウイ島で、
様々な冒険をした神話がハワイには残されています。

伝説のヒーロー「マウイ」


参照:Hawaii Alive
マウイ神は太平洋のあちこちに神話が残る有名人(神)。
ハワイとルーツを同じくするニュージーランド(アオテアロア Aotearoa)では、
マウイはニュージーランドの北島を釣り上げたと言い伝えられています。
超人的な力と好奇心、そして知恵を持っていたと言われる「伝説のヒーロー」なのです。

タヒチでは、島を釣り上げるときに釣り糸が切れ、
マウイの釣り針が空へ飛んでしまい星となったという神話もあり、
「マウイの釣り針」と呼ばれています。西洋でいうと「蠍座」のことです。

また、ハワイでは、ハワイ島にあるココナッツアイランドが
マウイに釣り上げられた島だ、という話も残っています。

太陽を捕まえ「夜」と「昼」をつくったマウイ


そんなマウイの神話の中に、太陽を捕まえた話があります。

太古の昔は、太陽がかけっこをしていて、早く走り抜けるため昼が短く
マウイの母である女神ヒナが、得意の「カパ」という布を作ることができず悲しんでおりました。

それを知ったマウイは、「太陽の家」であるハレアカラー山へ太陽に会いに行きます。

そこで、太陽の世話をしている祖母に太陽の捕まえ方を教わり、
言われた通りに罠を仕掛け、朝家(ハレ)からでてくる太陽(ラー)を捕まえたのでした。

そして、太陽をとっちめて、ゆっくり走るように約束させたため
夜と昼ができた、と言われています。

今では人気のスポットに「ハレアカラー国立公園」


参照:ハレアカラー国立公園
太陽の家とされていたハレアカラー山は休火山で、
1961年7月1日にハレアカラー国立公園となりました。

マウイ島の人気スポットとして、サンライズやサンセットを楽しめる事でも知られ、
ギンケンソウやハワイ州の州鳥ネーネーなど、絶滅種も見ることができます。

また、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」という映画のロケ地としても知られています。

今年6月には、12分の公園内を紹介する動画がリリースされたことがニュースになりました。
公園のハレアカラー山頂からキパフル・バレーの様子や固有種についての知識、
ハイキングなど公園を訪れる様々な楽しみ方が学べます。

「マウイ ノ カオイ(Maui nō kaʻoi)」
「マウイ島は一番だ」というフレーズで有名なマウイ島。

ワイキキに飽きたら、美しいマウイ島へも足を伸ばしてみませんか?

マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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