年に2回ハワイで起こる不思議現象とは!?
Aloha mai kākou!
青い空と白い雲、そして、青い海と白い砂。
シャワーのような通り雨のあとには、虹が出て一年中快適な楽園…
そんな一見夢のようなハワイですが、
穏やかな気候なのは、ワイキキなど風下側の観光地に限られています。
ハワイの気候は?
ハワイには、世界一の雨量を誇るカウアイ島の中央にあるワイアレアレ山や
世界でも有数の澄んだ空気のため、世界13か国の天文台のあるハワイ島のマウナケア山、
ハワイの溶岩大地をいまも広げ続けるハワイ島のキラウエア山など、
自然現象や自然災害の多い島です。
また、ハワイ諸島は地域によって、気候が変化します。
砂漠気候、ツンドラ気候などの「気候区分」で知られる「ケッペンの気候区分」によると、
ハワイには、世界にある17の気候区分のうち、15もの気候区分が存在しているとされています。
また雨季と乾季では、波の高さも異なり、
雨季にはオアフ島のノースショアで10メートルなど高波が観測されています。
途切れてしまったハワイの知識
古代のハワイは、自然の脅威が激しいことから、
天文学や暦が発達していたと言われています。
しかしそれらの知識は、
ハワイアンのみに口頭で受け継ぐスタイルの伝達方法だったことから、
今ではほとんど古代の天文学の知識は残っていません。
星、風、波などを読みながら、
新天地を求め、太平洋の大海原を何ヶ月も旅をした古代ハワイアン。
日食や月食、金環食などの天体ショーを
どう捉えていたのかとても興味が湧きますよね。
昼間に起こる天体ショーとは
さて、ハワイでは毎年2回、昼間に起こる天体ショーがあります。
それが「ラハイナヌーン」です。
「ラハイナヌーン」とは一体どういうものなのでしょうか。
不思議現象であるラハイナヌーンとは
ラハイナヌーンとは、太陽がハワイ諸島の真上にくる現象です。
真上から太陽の光が当たり、物の影が真下にできることで、
まるで影がないように見えます。
「ラハイナヌーン」という呼び名は、1990年にビショップ博物館が公募して決まったものです。
それぞれハワイ語で
・「ラ(lā)」=太陽
・「ハイナ(haina)」=灼熱
そして、英語で
・「ヌーン(noon)」=昼
で、「灼熱の太陽の昼間」を意味しています。
因みにマウイ島のラハイナも同じ意味です。
5月の不思議現象が起こる日程
ラハイナヌーンは毎年日にちが変わりますが、ビショップ博物館のサイトから確認できます。
ビショップ博物館のサイト
年に2回起こるので、
5月中旬ごろの北上する太陽とともに、南のハワイ島から起こる現象を
「スプリング・ラハイナヌーン」と呼び
7月中旬から南下する太陽に合わせて北のカウアイ島から起こる現象を
「サマー・ラハイナヌーン」と呼びます。
スプリング・ラハイナヌーンは以下の通りです。
サマー・ラハイナヌーンについてはまた後日お知らせします!
ラハイナヌーンは日本では見られない貴重な現象です。
この時期ハワイへいらっしゃる方は、ぜひこの自然現象を体験してみてくださいね。
確認ですが、影が無くなるわけではなく、
真下に影ができることをお間違えなく!