ハワイの8月23日はなんの日?

ハワイの8月23日はなんの日?

アロハ!
8月23日は、ハワイだと「ある楽器」の日となっています。
ハワイの楽器といえば、皆さんご存知のアレです!
今回は、その歴史について詳しくご説明します。

8月23日は「ウクレレの日」

フラガール

8月23日はウクレレの日です。
ウクレレと聞くと、「ハワイの楽器」というイメージがある方もいらしゃるかもしれませんが、ハワイで生まれた楽器ではありません。
ハワイ王国第7代カラーカウア王時代に、移民としてハワイ入りしたマデイラ島のポルトガル人によって持ち込まれた楽器が元となっていて、それを改良したのが今のウクレレです。
ウクレレの元となった楽器は、マデイラの四弦楽器であるブラギーニャや、カバキーニョだったと言われています。

では、なぜ8月23日がウクレレの日になったのでしょう。
答えは、ポルトガル移民登録を行った日が1879年8月23日だったからです。
その100年後の1979年に、ハワイ州はポルトガル人の移民登録した日をウクレレの日と制定しました。
また、ウクレレの日制定の式典には、マデイラ島からやってきた船に乗合わせていた職人の1人であり、ウクレレの創始者でもある「マニュエル・ヌネス」の孫が招かれたそうです。

音楽好きなメリーモナーク(陽気な王様)

カラーカウア王

ポルトガル移民がやってきた1879年当時は、ハワイ王国第7代カラーカウア王時代。
王はメリーモナーク(陽気な王様)と呼ばれていて、フラなど古いハワイの伝統文化の復活に力をいれるとともに、新しい文化も積極的に取り入れました。
次期8代王となる妹のリリウオカラニ女王とともに音楽の才能に長けていて、現ハワイ州歌、ハワイ王国歌の「ハワイポノイ」も彼が作ったものです。
ウクレレが広まったのは、この二人が音楽好きだったことが大きく関係していると考えられています。

ウクレレの語源は諸説あり

ハワイアンキューピー

ブラギーニャやカバキーニョがなぜウクレレという名前になったのでしょう?
諸説あります。

まず、1つ目はイギリス軍人エドワード・パーヴィスのあだ名説。
小柄で快活な彼はプラギーニャを弾いてカラーカウア王達を楽しませていて、「ウクレレ Uku lele=飛び跳ねる ノミ」と呼ばれていたのがそのままハワイのプラギーニャの名称に取って代わったというものです。

次は、プラギーニャを爪弾く指の動きが飛び跳ねるノミのようだったため、ウクレレと呼ばれるようになった説。

他にも、ハワイの弦楽器ウケケが踊る、という意味のウケケ レレがウクレレと短縮された説もあります。

また、リリウオカラニ女王がウクレレがハワイにとって「ポルトガルからのプレゼント」であるとして、ウク=贈り物、レレ=やって来た、というハワイ語として「ウクレレ」である、とした説もあります。

魅力が溢れる!世界で人気のウクレレ

ウクレレコード表

ウクレレは世界的にも人気があります。
日本もハワイアンブームとともに人気になり、昨今の人気ぶりはウクレレイベントの増え方を見ても一目瞭然。
カナダでは学校でウクレレを習うそうです。

コードをとりあえず3つ覚えれば簡単なハワイの曲が弾けてしまうのは魅力的ですよね。
もちろん、ハワイアン以外の曲にも使えます。
さらに、手が小さくても弦を押さえらますし、持ち運びにも便利だったりと、魅力に溢れています。
「縦笛やハーモニカよりウクレレを習いたかったな」と思うのはわたしだけではないはずです。

ウクレレは安価なものから高価なものまでいろいろあり、ソプラノ、テナーなどの種類もありますので、購入時には詳しい方にご相談されるのがよろしいかと思います。
ハワイ旅行の記念に購入するのもいいですね!

マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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