結婚式などで行われるバルーンリリースがハワイで禁止に!?

結婚式などで行われるバルーンリリースがハワイで禁止に!?

気候や天気の心配が少なく、サポート体制もしっかりしていて実績も多いハワイのリゾートウェディング。ハワイの挙式といえばバルーンをリリースする演出がよく見られますが、このバルーンリリースがハワイで禁止になりました。

リゾートウェディングを華やかに演出するバルーンリリース

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バルーンリリースは空気より軽いヘリウムガスなどを注入した数多くの風船を大空に飛ばすことです。

日本でも1964年に開催された東京オリンピックで1万個のバルーンが、1972年に開催された札幌オリンピックでも1万5千個のバルーンが大空に放たれました。

このように視覚的な演出効果が大きく、「新郎新婦お二人の幸せが天まで届きますように…」という想いを込めて結婚式でおこなわれることも多いバルーンリリース。

新郎新婦への祝福が込められた風船が華やかに空へ上って行く様子は、これからの人生への希望を象徴しているようで、ハワイで行われるリゾートウェディングでも大変人気があります。

ハワイでバルーンリリースが禁止に

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このバルーンリリースについてのある法案が2021年に議会を通過していました。

前ハワイ州知事であるディビット・イゲ氏が任期中にこの法案を承認し、2023年1月1日から施行させています。

この法案は「ヘリウムやそのほかのガスで満たされたバルーンを意図的に大気中に放出することを禁止する」というもの。

これにより屋外で意図的にバルーンを放つことが禁止になり、違反者には最大$500の罰金が科せられる可能性があるとのこと。

ただし、子どもがうっかり手を放してしまったバルーンや、熱気球、科学研究の一環として放たれたバルーンは免除になるとのこと。
そして屋内で使用されるものはもちろん対象外になります。

禁止になった理由は

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ハワイで禁止されることになったバルーンリリースですが、世界的にもバルーンリリースは禁止されていたり、飛ばすことの出来るバルーンの数が決められていたりするようです。

禁止や制限がかけられている理由の1つは、いま世界中で問題になっている「海洋のマイクロプラスチック」の問題。

ハワイでもリリースされたバルーンが責任を持って回収されることはありませんでした。

そのため破れて紐状や破片状になったバルーンが海に落ち、海鳥やウミガメなどの海洋生物が食べ物と間違えて食べたり、送電線に引っかかり事故になってしまったりというケースもあったようです。

大空へ放つことができなくなってしまったバルーンリリースですが、バルーン業者は天井に張ったネットにバルーンを貯めておき、雪のようにバルーンを振らせる「バルーンドロップ」など、工夫を凝らした演出で対応していくようです。

 

視覚的にも華やかで美しいバルーンリリース。

現在では水にとけてしまう素材や太陽光で分解されるものなど、環境に影響がでない素材で作られているバルーンも登場しているようです。

いずれにしろ、ハワイでもそのような素材が使われたバルーンならば許可されるようになっていくのか注目していきたいですね。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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