
【ハワイ最新ニュース】2021年夏の利用数増加で「Biki」が経営不振を解消
ハワイのレンタサイクルシステムBiki。
みなさんもハワイ旅行で利用されたことがあるのではないでしょうか。
このBikiが経営不振を解消したというニュースがハワイから届いたので、このBikiについて色々とお話ししていきたいと思います。
ハワイレンタルサイクル「Biki」とは?
Bikiは2017年6月にハワイでスタートした有料の自転車シェアシステムです。
ホノルル市内の西はチャイナタウンから、東はダイヤモンドヘッドまで約130カ所に設置されたBikiステーションに合計1,300台以上の専用自転車を配置。
契約した料金プランに従って専用自転車を好きな場所にあるBikiステーションで借りられ、好きな場所にあるBikiステーションで返却することができる便利なシステムです。
料金プランは大きく分けると居住者向けのメンバーシッププランと、ハワイに居住住所を持たない観光客でも利用できる会員以外のプランを用意。
会員以外のプランには1回$4で30分利用できる「シングルライド」と$25で300分の利用時間を好きなように分けて使える「マルチストッププラン」の2プランが用意されています。
Bikiでは専用のアプリも用意されており、このアプリからプランを契約することも可能。Bikiステーションの場所や、そのステーションで利用できる自転車の台数、さらに自転車をレンタルしたときの残り時間なども分かる便利なアプリです。
コロナ禍でBiki経営が悪化
観光客に大変人気があり、2017年のサービス開始以来、地元のロコも含めて広く利用されてきた自転車シェアプログラムのBiki。
2019年には利用回数が140万回にも達し、全米で利用者が6番目に多い自転車シェアプログラムとなっていました。
ところが新型コロナウィルス感染拡大の影響で利用者が激減。
ロックダウンや渡航制限が行われたことによりコロナ以前と比較すると約70%も利用者が減ってしまいました。
生き残りをかけたBikiは2021年4月から利用の少ない何カ所かのBikiステーションを撤去。
さらに人員削減を行い、Bikiに登録している利用者達約44,000名に向けて、存続を求める嘆願書を市当局に送って欲しいと呼びかけるEメールも送信していました。
本土からの観光客増大にBikiの経営不振解消へ
このように非常に厳しい経営を強いられサービスの継続が危ぶまれていたBiki。
ところがワクチン接種率に応じて旅行者への制限を解除したハワイでは、2021年の夏、アメリカ本土からの観光客が急増。
さらに観光客が増えたことでハワイ州内のレンタカーが足りなくなったということもあり、大勢の観光客がBikiを利用しました。
これによりハワイの自転車シェアプログラムBikiは経営不安が解消され存続の危機を脱したことが発表され、近いうちにBikiステーション5箇所を追加することも合わせて発表されました。
ちょっとした移動にとても便利なBiki。経営不振のニュースやステーション削減のニュースが伝わってきたときには不安に思われたハワイラバーのかたも多かったのではないでしょうか。日本からも気軽にハワイ旅行に行き、Bikiでホノルルの街を颯爽と走れる日が1日も早く来ることを期待しています。