イゲ知事ってどんな人?ハワイの政治の基礎を学んでみよう
私たちの大好きなハワイ。
人気の食べ物や観光スポットを知るだけでなく、ハワイの政治についても学んでみましょう。
政治を知ることで、より深くハワイのことを考えられるかもしれません。
今回は、ハワイ政治の基礎についてのお話しです。
ハワイ州政治の基礎知識
ハワイは、アメリカ合衆国50州のなかで最後に加盟した州です。
ハワイ島、マウイ島、オアフ島、カウアイ島、モロカイ島、ラナイ島、ニイハウ島、カホオラウェ島の8つの島と、100以上の小島から成るハワイ諸島が、ハワイ州に属しています。
州都はホノルル、州知事は2020年9月現在「デービッド・イゲ」です。
ハワイの政治は、アメリカ合衆国の他の州と比較すると、共通の部分と異なる部分とがあります。
他州と共通していることは、国(連邦政府)、州、そして市、郡の3層の政治構成の下にあるということ。
そして、他の州と異なることは、連邦政府と州政府の力が強く、市や郡の力が弱いことです。
ハワイの政治は州憲法が強いのが特徴で、これは歴史や地理、そして軍事的な理由から成り立っているのです。
ハワイ王国時代から現代までの政治の移り変わり
カメハメハがハワイ諸島を制圧し、ハワイ王国となった時代、そして現代までの政治は大きく変化してきました。
簡単に見ていきましょう。
- 1795年~1893年
カメハメハが、ハワイ王朝の樹立を宣言します。
この時代は、イギリスの政治体制でした。 - 1893年以降
ハワイ王国が転覆し始めた頃から、徐々に政治はアメリカ合衆国連邦政府をモデルとし始めます。ハワイ王国からハワイ共和国と名前が変わり、さらにハワイはアメリカの準州になり、アメリカ合衆国の諸法が適用されることとなります。
そして1959年に、ハワイは正式にアメリカ合衆国の50番目の州となりました。
カメハメハは、英語を理解して他国とコミュニケーションを図り、知力にも優れている人でした。
そのため、イギリスと防衛援助協定を取り付けることができ、そのことがきっかけでハワイ諸島統一を成功させました。
ハワイ王国の樹立から転覆、そしてアメリカへの併合には、今回だけでは語りつくせないほどの出来事があります。
興味のある方は、歴史についても知識を深めていってくださいね。
イゲ知事ってどんな人?
現在の州知事は、「デービッド・イゲ」。
新型コロナウイルス(COVID-19)関連のニュースで彼の名前を知った方も多いでしょう。
イゲ知事は、沖縄にルーツを持つ日系人です。
このチャンスに、彼のことについても学んでいきましょう。
名前は「デービッド・ユタカ・イゲ/David Yutaka Ige」、日本姓は「伊藝」です。
ハワイのオアフ島パールシティの出身で、小中高そして大学もハワイの大学で学ぶというハワイ生まれハワイ育ちです。
ハワイ大学マノア校で電気工学を学び、そして大学院では決定化学を研究し、MBAを取得しました。
沖縄県系3世である彼は、2016年に来日、沖縄で行われた第6回世界のウチナーンチュ大会に参加し、また当時の県知事である翁長前知事とも面会をしています。
日系人としてのハワイ州知事は2番目となるイゲ知事。
今後も彼の政治に注目していきましょう。
ハワイになかなか行くことのできない期間、ハワイに関連するニュースを意識して見ることも多いかもしれません。
ハワイの政治を知ることで、さらにハワイのニュースも身近に感じられることでしょう。