9月6日からハワイのプレートランチに変化が訪れる!?ブラスチック製容器の使用が禁止へ

9月6日からハワイのプレートランチに変化が訪れる!?ブラスチック製容器の使用が禁止へ

ハワイの人気グルメのひとつであるプレートランチ。その容器やブラスチック製の食器はハワイ旅行をしたことがある方なら1度は使ったことがあるのではないでしょうか。この容器や食器の使用が9月6日から制限されることになりました。

発泡スチロール製容器とプラ製食器の制限が本格施行

発泡スチロールの容器やプラスチック製の使い捨てカトラリーの使用を禁止する法案がホノルル市議会で可決されたのは2019年のことでした。

ホノルル市ではこの法案を2021年1月から段階的に導入してきたものの、新型コロナウィルスの影響によりサプライチェーンは混乱。

各企業が新しい条例に対応するために用意してきた代替プラスチックなどの出荷が遅れていたことから、法案の本格的な施行が延期になっていました。

2022年7月、ホノルル市当局はこの法案を2022年9月6日から本格的に施行することを発表しました。

これにより、今後ハワイではプレートランチなどの容器に有機素材で作られたバイオプラスチック製品か、紙製品が使用されることになります。

なぜプラスチック容器制限の法案は導入されたのか

ハワイで発泡スチロールの容器やプラスチック製の使い捨てカトラリーの使用を禁止する法案が決定された理由は、海洋汚染問題です。

ハワイでは島から出るプラスチックごみと、ハワイ島とカリフォルニア州を結ぶエリアに浮かぶ大量のプラスチックごみ、通称「太平洋ごみベルト」から流れてくるゴミが大きな問題になっています。

このプラスチックごみは海洋生物を傷つけて絶滅の危機に追いやるなど、海洋環境に深刻な影響を及ぼしています。

そこでハワイでは島から出るブラスチックゴミを減らす為の法案を決めました。

これにより石油系プラスチック製の使い捨て容器やビニール袋の使用は禁止に。

また、ハワイには産業用堆肥化施設が無く処理することができないため、植物ベースのプラスチックの使用も禁止されることになりました。

プレートランチの価格が上がる?

施行日が決まった法案ですが、これにはまだ問題も残されています。

これまでの容器は料理などから出た水分を吸収しやすかったのですが、バイオプラスチック容器は水分を吸収しないため、お料理が水っぽくなってしまうという欠点があります。

さらに紙製の容器ではご飯や麺が容器にくっついてしまうという問題もあります。

そしてもう一つ大きな問題が、代替えとなる新しい容器の価格で、これまでに比べておよそ2~3倍のコストが掛かることになります。

現在、食料品の仕入れ値などもこれまでと比較して2倍ほど値上がりしており、これに容器の価格が上乗せされるとなると、プレートランチの価格はかなり値上げになるのではないでしょうか。

今回施行される環境を守るための法案ですが、この条例に違反した飲食店は1日最大$1,000の罰金を科せられることもあるといわれています。コストをはじめ、まだまだ色々乗り越えていかなければならない課題がありそうですね。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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