グーグルにハワイのレジェンドが登場!ロコが誇るハワイアンミュージシャンのIZをご紹介
アロハ!
突然ですが、パソコンでグーグル検索する時、いつもと違う「Google」の文字を見かけたことはありませんか?
実はGoogleの画面は、祝日や特別な記念日などにロゴが飾られたり、イラストが描かれたり、場合によっては時々ゲームを遊ぶこともできるといった、Googleなりの面白い仕組みがあります。
これは「グーグル・ドゥードゥル/Google Doodle」と呼ばれるもので、「ドゥードゥル」とは「落書き」という意味があるそうです。
グーグルと韻を踏んだ遊び心のある言葉ですね。
今回は、そんなグーグル・ドゥードゥルに登場したハワイのレジェンドとも呼ばれる人物についてご紹介します。
ハワイのレジェンドが登場
今回グーグル・ドゥードゥルに登場したハワイアンレジェンドは、ミュージシャンとして知られているイズ/IZこと、イズラエル・カマカヴィヴォレさんでした。
5月20日が61回目の誕生日だったことから、お祝いとしてグーグル・ドゥードゥルだけでなく、公式Youtubeチャンネルでも特別にイズさんのアニメーション映像が公開されました。
日本のテレビなどでも、ハワイを取り扱った番組のBGMになっていることが多いので、彼の事を知らなくてもその声に聞き覚えがある人も多いことでしょう。
今なお人気の衰えない彼は、なんと38歳の若さで逝去してしまった伝説の人なのです。
「IZは今も生きている/E Ola Mau IZ」と言われ続けているほど、ハワイが誇る偉大なミュージシャンです。
偉大なハワイアン・イズをもっと知ろう
オアフ島の裕福ではない地域出身のイズは、兄らと共に「マカハ サンズ オブ ニイハウ/Makaha Sons of Ni’ihau」というバンドで活躍していました。
その後ソロデビューし、生活保護を受けるほどだった彼でしたが、2枚目のアルバム「フェイシング・フューチャー/Facing Future」が大ヒットしました。
このアルバムの中の「虹の彼方に~この素晴らしき世界」は、日本の多くの方が耳にしているはずです。
繊細なイズの歌声とウクレレのサウンドを聴きながら目をつぶると、ハワイの情景が浮かんできそうですよね。
人々に愛されていた、ハワイのアイコン
その繊細な声からは想像し難い彼のビジュアルといえば、身長190センチ、亡くなった時の体重は400キロとも言われ、酸素を吸引しながらのステージ動画も残されています。
そんな彼がハワイのレジェンドたる所以の一つに、彼の音楽のメッセージ性があります。
アルバム「フェイシング・フューチャー」の中の、「ハワイʻ78」は政治的なメッセージが込められており、「虹の彼方に~この素晴らしき世界」よりこちらの方がハワイアンには人気があったようです。
「今の変わり果てたハワイを見たら、かつてのハワイ王や王女はなんて思うだろうか」というような歌詞で、曲の最初に歌われているハワイ語は、カメハメハ三世が残したハワイのモットーにもなっている言葉です。
イズの歌は、ハワイを奪われ、権利も失っていたネイティブ・ハワイアンが立ち上がるパワーになったのでした。
1997年6月26日に彼が亡くなった時、彼の棺はハワイ州会議事堂に公開安置されたり、7月10日の葬儀にはハワイ州旗を半旗にするなどの特別待遇を受けるほど、彼はハワイにとって重要な人物でした。
荼毘に付されマクアの海に散骨された様子は、彼のオフィシャルの「虹の彼方へ~」の動画で見ることができるので、ぜひ見てみてくださいね。
参照: Mountain Apple Company Inc Youtube Channel
また、毎年6月26日には、イズの関係者らがマクアビーチに集うそうです。
ちょうどオアフ島のビーチは再オープンされましたし、ソーシャル・ディスタンスは必要ですが今年も関係者の方々は集まりイズを想うことでしょう。