【徹底解説】ハワイ島「ヒロ」の名前の由来

【徹底解説】ハワイ島「ヒロ」の名前の由来

ハワイ島にある町「ヒロ」は、ハワイ州でホノルルに次ぐ大きな町です。
今回はこの町にどうして「ヒロ」という名前が付けられたのか、その名前の由来についてお話しします。

風情があるローカルタウン「ヒロ」

最初にヒロについてご紹介しましょう。
日本からも直行便でアクセスできるハワイ州で最も大きな島ハワイ島。

その東部にあるのがハワイ島のオールドタウンとして知られ、ローカルな雰囲気が漂う町「ヒロ」です。

日本からの直行便が到着するエリソン・オニヅカ・コナ国際空港から車で1時間半ほどの距離にあることから、日本人旅行客にはあまりなじみのない町かもしれません。

ところが1900年代はじめのプランテーション時代、大勢の日本人移民がヒロに渡って来たのが町の始まりといわれ、日本人が作ったと町ともいわれています。

残念なことに2度の津波によって日本人移民達が暮らしていた町は破壊され、現在は緑地になってしまいました。

でも、町を歩けば今でも日本名のお店などもあり、どこか親しみを感じさせてくれるローカルタウンです。

カメハメハがヒロと名付けた

緑が多く、古い建物もたくさん残り風情があるヒロ。

その名前の由来の一つが、まだ大王になる前のカメハメハがこの地を訪れたときに名付けたというお話です。

そのころカメハメハはハワイ統一の野望を抱いて戦いに明け暮れていました。

ある日カメハメハは友に会うため、家来達と一緒にカヌーでこの地にやってきて、ワイルク川の河口のほとりに宿営を張りました。

カメハメハは家来達に「カヌーを盗まれたり流されたりしないよう、しっかり見張っておくように」とだけ言い、土地の権力者で気心も知れた友の元へ一人で出かけてしまいました。

家来達はカヌーを見張りながら帰りを待っていましたが、一向に帰ってきません。

心配になった家来達はティーの葉で編んだロープでカヌーを係留しカメハメハを探しに出かけましたが、カメハメハが何事もなかったような顔をして戻ってきたではありませんか。

カメハメハが家来達にカヌーのことを問いただすと、家来はティーの葉で編んだロープでカヌーを係留してあると伝えました。

カメハメハはこれを褒め称え、この土地をハワイ語で「編む」という意味の「HILO」と名付けました。

他にも色々な説があります

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ご紹介したカメハメハが「ヒロ」と名付けたという説のほかに、様々な説があるようです。

ハワイ語辞典で「HILO」を引いてみると「to twist(撚りあわせる)」や「braid(編む)」などと書かれています。

ところがハワイ語で「新月」という意味から「ヒロ」と名付けられたという説もあるようです。

さらに「ポリネシアからやってきた伝説の航海士の名前」という説や、「広島からの移民が大勢いたから」という説まであるようです。

名前の由来がどうあれ、のんびりとした時が流れているヒロは僕にとってはお気に入りの町の一つです。

新型コロナウイルスの感染が落ち着いて、今より気軽にハワイに行けるようになったら、皆さんもぜひヒロに旅行に出かけてみてください。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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