嬉しいニュース!ハワイでモンクシールの数が増加♪

嬉しいニュース!ハワイでモンクシールの数が増加♪

ハワイ近海に生息するハワイアンモンクシールは世界で最も絶滅が危惧される海洋性哺乳動物のひとつです。ハワイ州法や連邦法の元、保護されているこの海洋生物の個体数が増えてきているという嬉しいニュースが届きました。

ハワイの絶滅危惧種 ハワイアンモンクシール

アザラシといえば寒い地域に住んでいるというイメージがある海洋生物ですが、ハワイアンモンクシールは亜熱帯気候のハワイ周辺に生息する珍しいアザラシです。

ハワイアンモンクシール(Hawaiian monk seal)という名前は、世界でハワイ諸島にしか生息していない固有種で、頭が丸坊主の僧侶=モンク(monk)に似ていることから付けられたもの。

因みにシール(seal)は英語でアザラシを意味しています。

ハワイではよく知られている海洋生物で、海中からビーチや岩場にあがってきて昼寝をする姿を見かけることも。

体長はオス210センチメートル、メス230センチメートルほど、体重もオスは150~200㎏ほど、メスは250~270㎏ほどと、メスの方が少し大きくなっています。

モンクシールの総数が、20年ぶりに1500頭を突破

かつてはハワイ諸島に15,000頭いたといわれているハワイアンモンクシール。

人間による乱獲や、繁殖地への侵入により母親が育児放棄してしまうなどの理由から、その数はわずか300頭ほどに減ってしまいました。

絶滅危惧種に指定されたものの2013年まで毎年4%づつ個体数が減り続けていたのです。

2014年からはさまざまな団体によるモンクシールの保護活動が始まり、それ以降は年に2%のペースでモンクシールの個体数は増えていったそうです。

2019年の個体数調査では1435頭という数字でしたが、翌年は新形コロナのパンデミックにより個体数の調査は1年延期に。

2021年にモンクシールの個体数調査を行ったところ、なんと20年ぶりに1,500頭を上回る1、570頭を数えました。

モンクシールの保護は今後も

関係当局ではハワイアンモンクシールの個体数が増えているということは保護活動が機能している良い兆候としています。

ただ、絶滅危惧種指定からはずれるためには現在の2倍以上の個体数が必要で、まだまだ道のりは長く、保護活動の継続が必要だとしています。

人間に驚かされたモンクシールの母親は子育てを放棄して赤ん坊アザラシを置き去りにすることもあるので、ハワイアンモンクシールを見かけても50ヤード(約45メートル)以上離れて観察するようにしてくださいね。

もちろんハワイアンモンクシールを傷付けるような行為は絶対にしないでくださいね。

 

アメリカ本土からカウアイ島を訪れたカップルがハワイアンモンクシールに触れた動画をSNSにアップして罰金が科されたのは記憶に新しいところです。ハワイを心から愛している皆さんなら、ハワイを思いやる心「マラマハワイ」をお持ちですよね。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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