王家の霊廟 ロイヤル・モザリアムへ行ってみた

王家の霊廟 ロイヤル・モザリアムへ行ってみた

ハワイスペシャリスト検定の受験勉強をしていたら、ハワイ王族の霊廟(墓地)がホノルルにあることを知りました。
そして昨年、この場所を訪れる機会に恵まれたのでご紹介します!

ダウンタウンの山手にある王族の墓地


まず、ロイヤルモザリアムとは何か。
「ロイヤル・モザリアム」はハワイ屈指の史跡でありながら、観光客が訪れることのないハワイの史跡です。
この霊廟(れいびょう)はカメハメハ4世がハワイを治めていた時代に建てられたもので、それまではホノルル・ダウンタウンのイオラニ宮殿内に王族の小さな墓所があるだけでした。

ロイヤルモザリアムがこの場所に建設されるきっかけになったのは、カメハメハ4世とエマ女王の息子アルバート王子がわずか4歳で亡くなったことです。
イオラニの墓所に王子を埋葬するスペースが無いことを知ったカメハメハ4世が、王族のための霊廟を新たに計画し建設が始められました。

ところが、カメハメハ4世はロイヤル・モザリウムの完成直前に逝去してしまいます。
そのため霊廟の建設を進めた4世自身が、アルバート王子とともに他の王族に先駆けて埋葬されました。
現在ハワイ王国の歴史に登場する53人の王族が埋葬さており、ローカルの人たちにとって王国の名残をとどめるとても神聖な場所となっています。

ハワイ史に登場する王族のお墓がずらり


イオラニの霊廟に埋葬されていた王族の亡骸は、現在礼拝堂となっている建物に埋葬されました。
しかしハワイ王国の歴史が進むと、この霊廟も手狭になっていきました。
そこで今度は、礼拝堂の周囲にカメハメハ王朝とカラカウア王朝を分けて墓所が作られたのです。

現在ロイヤルモザリアムの敷地内には、ハワイ史に登場する王族の墓碑がズラリと並んでいてまさに壮観です。
順に見ていくとパウアヒ王女と夫チャールズ・ビショップの名前や、カメハメハ一族の参謀だったジョン・ヤングの名前が彫られた墓碑も置かれています。

カメハメハ王家の墓碑をよく見ると大王である一世と六世の名前が彫られておらず、この場所には眠っていないことがわかります。
ちなみに大王の時代はまだキリスト教がハワイに上陸しておらず、大王の遺体は隠すように葬られたのだとか。
また六世の墓碑は大勢の観光客が訪れるハワイ最古の教会カワイアハオ教会の敷地内にあるので、ダウンタウンへ行った際に訪れてみてくださいね。

中央に礼拝所が建つ居心地よい空間


ダウンタウンの北、ヌアヌにあるロイヤル・モザリアムは緑が綺麗で、厳かな雰囲気が感じられる空間です。
中央には芝生の広場があって、その真ん中には礼拝堂とモニュメントの塔がそれぞれ立っています。

敷地の中にお墓を管理している方のお家があって、お願いすれば礼拝堂の中を見せていただけるそうです。
ただ、そのためには礼儀として「レイ」を持っていく必要がありますが、僕は当日持ってきておらず、礼拝堂の中を見せていただくのは恐れ多かったのでドアをノックできませんでした。
朝早かったこともあって誰もおらず、風に揺れる木々の音しか聞こえない静かなロイヤルモザリアムは、とても居心地がよくて、大勢の王族の方々に会える素敵な場所でした。

ワイキキからレンタカーを使って15分ほどで行けるロイヤルモザリアム。
リリハベーカリーの本店も近いので、僕たちはココで朝食を取った後に足を運びました。
ハワイ王朝に興味がある方は是非訪れてみてください。

ロイヤル・モザリアム/Royal Mausoleum State Monument アクセス+店舗情報

ロイヤル・モザリアム/Royal Mausoleum State Monument

住所:
2261 Nuuanu Ave, Honolulu
電話番号:
808-587-2590
営業時間:
08:30~16:30
定休日:
無休

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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