
ハワイの「シャングリラ」がツアーを再開!出発地のホノルル美術館についても徹底解説
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて休館となっていた美術館「シャングリラ」が再オープンし、一般の方のツアー予約を再開しています。
今回はこのシャングリラと、ツアーの出発地となるホノルル美術館についてお話しします。
シャングリラとは
「シャングリラ」はダイヤモンドヘッド東側に位置するブラックポイントに建てられた個人邸宅のことです。
この建物はハネムーンで世界中を回った大富豪の女性ドリス・デュークが、最後に立ち寄ったハワイに魅せられ、カハラの一等地、ブラックポイントにあった広大な土地を購入して建築した別荘でした。
9ヶ月にも及ぶハネムーンでイスラムアートと出会ったドリス・デューク。
収集したイスラムアートのコレクションはなんと2500点以上といわれ、アメリカでの個人のイスラムアート収集では群を抜く数です。
彼女のイスラムアートへの情熱は1993年に80歳で亡くなるまで続きましたが、その生涯をかけて作り上げたのが理想郷と呼ばれる邸宅がシャングリラです。
シャングリラは建物の壁や天井、床に至るまですべてがすばらしいアート作品。
青い海と熱帯の木々に囲まれたハワイの自然とも美しく調和しています。
生前、友人から「なぜハワイにイスラム風の家を建てたいのか」と訪ねられたドリス。
彼女は「それは偶然二つのものに同時に恋に落ちたようなもの」と答えたそうですよ。
シャングリラがツアーを再開
ホノルル美術館のウェブサイトを通じたツアーでしか訪問することができないシャングリラが2021年10月7日から一般公開を再開しました。
シャングリラのエグゼクティブディレクターであるコンラッド・ウン博士は今回の再開について「芸術や歴史、文化に触れられるということは、健全な社会にとって不可欠なことです。
今回お客様の期待と要望に応えることができ、新鮮な体験を提供できることを嬉しく思います」とコメントしています。
現在シャングリラへの訪問は木、金、土曜日の週3日のみとなっており、時間は10:00と13:00時の2回のみ。
人数制限が設けられており、予約や詳細についてはホノルル美術館の公式サイトからご確認ください。
シャングリラツアーの出発地ホノルル美術館
遂に再開した一般のシャングリラの訪問ツアーはホノルル美術館が出発地となっています。
また、ツアーに申し込むと同日のホノルル美術館への入場が含まれているので、この美術館について少しご説明しましょう。
ホノルル美術館はダウンタウン東側、サウス・ベレタニア・ストリート沿いにある美術館です。
1927年にこの美術館を設立したのはアナ・ルイス・クック。
オアフ島の宣教師の家に生まれ育った彼女は幼い頃から芸術に親しみ、チャールズ・クックと結婚してからは夫と共に数々の美術品を集めました。
増えてきたコレクションをハワイの子供たちに伝えたいと考えたクック夫妻は現在美術館がある場所に建っていた自宅の敷地を寄付。
ニューヨークの建築家バートラム・グッドヒューが設計したハワイ様式の建物が家を取り壊した跡地に建設され、ホノルル美術館が設立されました。
現在50,000点を超える収蔵品があるホノルル美術館では、太平洋地域の伝統アートや近代アメリカの美術品、アフリカの工芸品、日本の浮世絵、西洋の絵画や彫刻に至るまで様々な美術品が展示されています。
新型コロナウイルスの感染が収まってきて少しずつ活気を取り戻しているハワイ。
今回のシャングリラツアーの再開も私たちにとって嬉しいニュースです。
1日も早く帰国後の隔離無しでハワイ旅行に行くことができるようになってほしいですね。
ホノルル美術館/Honolulu Museum of Art
- 住所:
- 900 S Beretania St, Honolulu
- 電話番号:
- 808-532-8700
- 営業時間:
- 木・土曜10時00分~21時00分、金・土曜10:00分~21:00
- 定休日:
- 月・火・水曜