【ハワイを楽しむ50の方法】Vol.8 聞いて観て演って、ハワイアンを体感!
ハワイ音楽といえばウクレレやスティールギターが頭に浮かぶが、これらは19 世紀になって生まれたもの。ウクレレはサトウキビ・プランテーションで働くためにやってきたポルトガル人が持ち込んだブラギーニャという楽器が元になっており、スティールギターもハワイに持ち込まれたギターを横置きにして演奏することによってはじまったものだ。
このような西洋式の楽器が誕生する以前、ポリネシア文化の流れを汲むハワイでは、長い間、和音を持たない音楽が受け継がれてきた。その中心は打楽器で、代表的なものがイプだ。イプとはハワイの言葉でヒョウタンのことで、その名のとおりヒョウタンをくびれの上部で切った打楽器。これはフラを踊るときに使われ、イプだけを使うフラがあることからも、特別な楽器であることがわかる。
ハワイには元々文字が無く、フラに合わせて詠われるチャント(詠唱)によって歴史や神話が語り継がれてきた。イプをはじめとするハワイ固有の楽器は、フラやチャントとともに、儀式や歴史の伝承のための大事な要素として受け継がれてきたのだ。
こうして古代ハワイの音楽ができあがってきたが、1778 年にジェームス・クックがハワイに初上陸すると、それ以降、次々と西欧の音楽が入ってくるようになり、独特な発展を遂げたのが現在のハワイ音楽だといえる。このときに持ち込まれた弦楽器は、ハワイならではの音楽的美意識によってウクレレやスティールギターへと変化した。西欧的なものとハワイの土着的な要素が混じり合うことで、その音色や演奏法はハワイアン独特の郷愁をそそるものとして完成。ハワイで生まれたスティールギターは逆にアメリカ本土に行ってカントリーミュージックに多用されるようにもなっている。
これらの楽器のなかでもウクレレを習える場所はホノルル市内に数件あり、日本からのレッスン生も多いという。より気軽にハワイの音楽を楽しみたいなら、生バンドが演奏するレストランやバーに足を運ぶとよい。
cHTA / Tor Johnson
←ホノルルでは「ウクレレ・ハウス」をはじめ、ウクレレを教えてくれる教室がいくつかある。簡単な曲なら、1 回から数回の受講で初心者でも弾けるようになる
名前 ウクレレ・ハウス/The Ukulele House
住所 Waikiki Shopping Plaza 1F,2250 Kalakaua Ave.,Honolulu,Oahu
電話番号 808-923-8587
営業時間 10:00 ~ 22:00
定休日 無休
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