燃油サーチャージ&キッチンフィー!ハワイ旅行にも値上げの波
新型コロナウイルスの水際対策が緩和され、訪れやすくなったハワイ。でもインフレやウクライナ情勢などによりハワイでも物価は上がる一方です。今回はハワイ旅行のハードルを上げている値上げについて色々とお話しします。
各航空会社の 燃油サーチャージが次々と値上げに
「燃油サーチャージ」は正式には「燃油特別付加運賃」といい、航空会社が燃料の価格高騰などに対応するために、運賃とは別に主に海外便で徴収する料金のことです。
8月に入って日本航空は10月と11月に発券する航空チケットの燃油サーチャージ引き上げを発表しました。
これによってハワイ便は片道¥37,400が運賃に上乗せされることになりました。
さらにANAでも同様に燃油サーチャージを引き上げ、8月~9月末のホノルル-成田線の燃油サーチャージが¥31,100になり、前年の同じ時期の¥4400から7倍以上となっています。
ここまで燃油サーチャージが上がった理由はロシアによるウクライナ侵攻の影響によるもので、これまでにない円安も拍車をかけています。
燃料サーチャージは2か月ごとに見直されますが、最も影響しているウクライナ情勢が落ち着いておらず、今後燃油サーチャージがいつ下がるのか、現在の所全く不透明となっています。
キッチンフィーを導入するレストランも増えています
ハワイのレストランで食事を楽しむと、食事代金に加え、州税とホノルル郡付加税(レシートではTAXとまとめて表示)を支払います。
さらにフルサービスのレストランになると、さらに15%~20%を目安にチップを支払わなければなりません。
ところが最近のハワイでは、食事代、税金、チップに加え、「キッチンフィー」を徴収するレストランも増えてきています。
このキッチンフィーは通常チップを受け取ることができないシェフや皿洗いなどのキッチン内スタッフに支給するフィーとされるもの。
ハワイのレストラン業界では人材確保の難しさや、離職率の高さから利用されるようになり、加えて物価の上昇による経費補填の役割も果たすものです。
ハワイのロコに大人気のファミリーレストラン「ジッピーズ」でも店内で食事を楽しむお客に対し、2%のキッチンフィーを徴収するようになりました。
大手であるジッピーズがキッチンフィーを取り入れたことで、さらにハワイで追従するレストランが増えていくものと考えられています。
少しでもお得に旅行するためにできること
燃油サーチャージにキッチンフィーなど、あらゆるものが値上がりしているハワイですが、旅費を抑えることはできるのでしょうか。
日本からハワイへのフライトを少しでもリーズナブルにするには、格安航空会社「ジップエア」の利用はいかがでしょう。
成田→ホノルル便とルートは限られていますが、運賃はとてもリーズナブル。
JALやANAでは組み込まれている機内食をはじめ、ブランケット、エンターテイメントのサービスは別途料金を支払うことでサービスを受けられるようになっています。
またフルサービスのレストランを利用した際に徴収されるキッチンフィーですが、フードコートやプレートランチ店などを利用することで、キッチンフィーもチップも回避することが可能です。
また、ワイキキトロリーのピンクラインやラウンジを無料で利用できるJCBカードを1枚所有していれば、さらにお得にハワイ旅行を楽しむことができますよ。
これまでにない円安の影響もあり、ハードルがあがりつつあるハワイ旅行。影響を与えているウクライナ情勢や米国国内のインフレが収まり、以前のようにハワイ旅行が楽しめる日が1日も早く訪れてくれればと思います。