GoToハワイはいつ再開できる?現状と見解
州外からの渡航者に対して、到着後14日間の自己隔離を求めてきたハワイ州。
2度目のロックダウンで新型コロナウィルスの感染も比較的落ち着き、待ちに待った観光客をアメリカ本土から受け入れはじめました。
日本からの渡航に関しても交渉が続いているようですが、本当にGo toハワイが再開できるのでしょうか。
事前テストプログラムがスタートしたハワイ
ハワイ渡航72時間前に新型コロナウィルスのPCR検査を受け、陰性だった人は14日間の自己隔離義務を免除する「事前検査プログラム」。
これまで3度に渡って延期されたこの「事前検査プログラム」が10月15日にようやくスタートしました。
ハワイ州当局の発表では、この日アメリカ本土からハワイの空港へ到着した人数は10,102人で、そのうち84%が事前検査プログラムに参加し、自己隔離措置を免除されたと発表しました。
また観光客としてハワイを訪れた人の割合は、10,102人の内68%でした。
到着した人たちは空港内で「セーフ・トラベルズ・アプリケーション」と「陰性結果」をチェックされますが、特に大きな混乱は見られなかった模様。
同日行われた会見でデイビッド・イゲ ハワイ州知事はトラベルバブルについて現在日本側と詳細について調整中であるとし、数週間以内には発表したいと発言していますが、渡航再開には色々な課題が考えられます。
本土からの観光客受け入れによる感染リスク
事前検査プログラムを行うことで、アメリカ本土からの観光客を受け入れたハワイ。
PCR検査の結果が陰性ならばハワイに来られるわけですが、PCR検査は偽陰性のリスクや検査後の感染リスクがゼロではありません。
加えて注目したいのがアメリカ本土、ハワイ州と日本の10万人あたりの感染者数。
ハワイ州保険局が発表した9月期の数値では日本が66人なのに対し、ハワイは878人と日本の約13倍。
事前プログラムによって観光客がハワイに来始めたアメリカでは、10万人あたりの感染者数がなんと2,163人!
これは日本の33倍ととても高い数字で、アメリカ本土から来た観光客と日本人観光客がハワイで混在するのは感染リスクが高いと思われます。
また、ハワイ州は事前検査プログラムに厚生労働省が認可する検査方法を承認しましたが、日本は以前よりPCR検査数が増えたものの、その数は横ばいであまり増えていない様子。
事前検査プログラムのPCR検査が受けられる医療機関に希望者が殺到し、本当に検査を必要としている人がなかなか検査を受けられなくなるということも考えられます。
渡航スタートで空港の検疫所がパンクする可能性
一方、諸外国からの入国を拒否してきた日本は7月から感染状況が落ち着いている一部の国や地域との間で、ビジネス関係者を対象に往来を再開しました。
10月1日からはビジネス関係者に加え、医療や教育の関係者、留学生、技能実習生など、観光客を除く人たちの入国を解禁。
もちろん入国者には空港でのPCR検査に加え14日間の待機が求められ、1日の入国者数も1,000人ほどに限定されています。
ハワイへ到着する日本人は2020年1月の1日平均で4,000人以上と発表されており、同じくらいの人数が帰国すると考えられます。
これだけの人がハワイから帰国し毎日PCR検査など空港で検疫を受けるとなると、各空港内でソーシャルディスタンスを確保するのは難しいでしょうし、待ち時間も長くなり、中には検査をパスして帰宅してしまう人が出てくるかもしれません。
このように考えると、感染リスクが低いとはいえないうえに課題も多く、観光でのハワイへの渡航はまだしばらく時間がかかるのではないでしょうか。
ハワイを含め、特定の国、地域との観光での渡航が開始されるのは、楽観的に見て来年の夏頃になるのではないかと思います。
ただしこれは日本とハワイ、さらにアメリカ本土で感染者が減少すればという仮定の話です。
これまでに無いスピードで研究・開発が進められている、ワクチンや治療薬の完成も渡航の可能性を早めるでしょうが、こちらもどうなるか解りません。
これまで当たり前のようにハワイに行くことができましたが、コロナ禍の今あらためて考えてみると、本当に特別なことなのだと実感しますね。
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