プラスチックゴミからアートへ大変身!ハワイでタペストリーアートを生み出す「ステイシー・ガームスハウゼン」をご紹介
今ハワイを悩ませているのがビーチに流れ着くプラスチックごみ。この自然環境や生き物に悪影響を及ぼすプラスチックごみから、美しいアートを作り出すアーティストが注目を集めています。今回は環境アーティストとして美しいタペストリーを作成しているステイシー・ガームスハウゼンさんをご紹介します。
もくじ
ハワイを悩ませるマイクロプラスチック
世界で捨てられたプラスチックゴミは、海へ流れ出すと太平洋では黒潮や北太平洋海流、カリフォルニア海流、北赤道海流という4大海流の渦の中心に集まります。
このようにして集まった海洋ゴミはひと固まりになって漂い、なかでも最も大きなものがハワイ諸島のすぐ側を漂っている「太平洋ゴミベルト(GPGP)」で、ハワイの海岸線にもたどり着いています。
海洋ゴミはプラスチックがその大半を占めており、日光の影響でもろくなり、細かくなったものがマイクロプラスチックです。
このマイクロプラスチックゴミは海中の有害化学物質を取り込みやすく、海洋生物や海鳥が摂取すると炎症反応や摂食障害などにつながることもあります。
さらにマイクロプラスチックを摂取したプランクトンからはじまる食物連鎖によって、人間が間接的に摂取し健康を害することもあることから、ハワイをとても悩ませています。
プラスチックゴミからアートを生み出すアーティスト「ステイシー・ガームスハウゼン」
ハワイのビーチにも打ち上げられているプラスチックごみ、これを再利用してアートを手作りしているアーティストが、ステイシー・ガームスハウゼンさんです。
カイルアにあるアトリエで彼女が作っているのは、とてもセンスのよいタペストリー。
彼女はカリフォリニア州のラグナビーチ出身で、5年前にハワイへと移住してきました。
それまでハワイにはあまり縁の無かったステイシーさんでしたが、ハワイで出会った友人をきっかけに2005年からハワイを訪れるように。
変化に富んだ美しい自然に魅了された彼女は2017年に移り住みました。
元気いっぱいのステイシーさんがアートの世界に出会ったきっかけは、摂食障害を患ったこと。
2004年から彼女が販売していたジュエリーに有名ハリウッド女優が目をとめ、身につけたことで大ブレイク。
ジュエリービジネスで多忙な日々を送るようになったステイシーさんは無理をしすぎて摂食障害を患い、ビジネスを一時ストップさせざるをえませんでした。
やがてマイペースでジュエリーづくりを再開させていきました。
ステイシー・ガームスハウゼンさんのタペストリーが入手できるショップは
環境を変えようとカイルアに移住してビーチに多くのプラスチックゴミが漂着していることに気が付いたステイシーさん。
マイペースでジュエリー作りを再開していた彼女は、小さなタペストリーを作りはじめました。
やがてこのタペストリーは大勢の人達の目にとまるようになり、現在では大きなタペストリーも作るようになりました。
彼女が今最も力を入れているのが、このプラスチックごみを再利用したタペストリーです。
現在彼女のアートは、以下のショップなどで取り扱われています。
オリーブ・ブティック/ Olive Boutique
43 Kihapai St, Kailua, HI 96734
808-263-9919
オリバー・メンズ・ブティック/ Olive Mens Shop
49 Kihapai St, Kailua, HI 96734
808-261-6587
ハレレア・ギャラリー/ Halelea Gallery Kauai
2829 Ala Kalanikaumaka Rd, Koloa, HI 96756
808-742-9525
キコ/ Kiko
4-1316 HI-56, Kapaʻa, HI 96746
808-822-5096
ビーチに流れ着くプラスチックごみを再利用して美しいアートを生み出しているアーティスト、ステイシー・ガームスハウゼンさん。次回ハワイに訪れた際には、ぜひ彼女の作品をその目で確かめてみてくださいね。
Stacey Garmshausen公式サイト