オアフ島で撮影された人気映画5選~舞台となったロケ地情報~
美しい海や鮮やかな緑など、自然が豊かで様々な表情を持つハワイをロケ地とした映画やテレビドラマは非常に多い。今回はオアフ島で撮影された映画5作品と、そのロケ地として使われた観光スポットについて紹介していこう。
もくじ
- 1 クアロア・ランチ『ジュラシック・ワールド(2015)』/Kualoa Ranch『Jurassic World』
- 2 サンディ・ビーチ・パーク『50回目のファーストキス (2004)』/Sandy Beach Park『50 First Dates』
- 3 ワイメア・ベイ『ソウル・サーファー(2011)』/Waimea Bay Beach Park『Soul Surfer』
- 4 チャイニーズ・ホール(モアナルア・ガーデン)『プリンセス・カイウラニ(2009)』/Chinese hall(Moanalua Gardens)『Princess Kaiulani』
- 5 戦艦ミズーリ記念館『バトルシップ(2012)』/Battleship Missouri Memorial『Battleship』
クアロア・ランチ『ジュラシック・ワールド(2015)』/Kualoa Ranch『Jurassic World』
オアフ島の北東、ワイキキから車で50分ほどにある「クアロア・ランチ」。ここは大自然に囲まれた東京ドーム450個分の敷地の中で、映画のロケ地ツアーや乗馬、カタマラン・ヨットでのセーリングやジップ・ラインなど10通りのアクティビティを楽しめるスポットだ。これまで『ジュラシック・パーク(1993年)』や『パール・ハーバー(2001年)』、『ゴジラ(2014年)』など数々の映画や、『LOST』などTVドラマのロケが行われており、2015年に公開された『ジュラシック・ワールド』もこのクアロア・ランチで撮影された。
この映画は、『ジュラシック・パーク』から22年後を描いた物語で、太平洋に浮かぶ小島イスラ・ヌブラル島で、生きている恐竜を展示する「ジュラシック・ワールド」というテーマ・パークがオープンするところから物語が始まる。このテーマ・パークでは恐竜に関する研究も行われており、様々な恐竜のDNAを掛け合わせて創り出されたハイブリット種のどう猛な恐竜、インドミナス・レックスが逃げたし、ジュラシック・ワールドが恐怖に包まれるというストーリーだ。
「クアロア・ランチ」はこの映画の中で、草食恐竜ガリミムスが群れで飼育されているガリミムス・バレーとして描かれている。このエリアを探索する乗り物「ジャイロスフィア」の乗降場のシーンに使われている場所は今も「クアロア・ランチ」内に残っており、見学することが出来る。
さらにクアロア・ランチのアトラクション、「ジャングル・エクスペディションツアー」で使用されている4WDの車両ピンツガウアーも映画の中で使用されているが、2016年から始まったこの「ジャングル・エクスペディション」では、このジュラシック・ワールドのセット見学が可能だ。映画が好きな方はもちろん、多くの方がめいっぱい楽しめるアクティビティ・スポットが「クアロア・ランチ」だ。
クアロア・ランチ/Kualoa Ranch
- 住所:
- 49-560 Kamehameha Hwy, Kaneohe
- 電話番号:
- 808-237-7321
- 営業時間:
- 7:30~18:00
- 定休日:
- 無休
- URL:
- http://www.kualoa.jp
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クアロア・ランチ/Kualoa Ranch
サンディ・ビーチ・パーク『50回目のファーストキス (2004)』/Sandy Beach Park『50 First Dates』
地元では、サンディーズと呼ばれている「サンディ・ビーチ・パーク」、腕に自信のあるサーファーやボディ・ボーダーには人気のビーチだ。しかし岩場が多く波が複雑で離岸流も強く、波に巻き込まれて岩やサンゴで怪我をする人が多いため、別名ブレイク・ネック・ビーチ(首折りビーチ)とも呼ばれている。このダイナミックなビーチが2004年公開の50回目のファーストキスのロケ地として使われている。
この映画の主人公は、ハワイに住む獣医でプレイボーイのヘンリー。彼がある日素朴な女性ルーシーに一目惚れし恋をする。しかし、彼女は事故の後遺症から新しいことを一日しか覚えていない記憶障害の病気を抱えていた。そんなヘンリーとルーシーが、ハワイの自然とそれぞれの家族愛の中で懸命に愛を育てようとする心温まるラブコメディだ。物語の中でサンディビーチはヘンリーとルーシーがファーストキスをするシーンに使われているが、美しいビーチとダイナミックな波が二人のキスシーンを美しく演出している。
さらにこの映画では、サンディビーチ周辺にある多くの観光スポットも映画の舞台として使われている。「50回目のファーストキス」に使われたサンディビーチやハロナ・ビーチなどをカップルで訪れて、ヘンリーとルーシーのような素敵なラブ・ストーリーを紡いでほしい。
サンディ・ビーチ・パーク/Sandy Beach Park
- 住所:
- 8801 Kalanianaole Hwy
- 電話番号:
- 808—395-2211
- 営業時間:
- 24時間
- 定休日:
- 無休
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サンディ・ビーチ・パーク/Sandy Beach Park
ワイメア・ベイ『ソウル・サーファー(2011)』/Waimea Bay Beach Park『Soul Surfer』
『Soul Surfer』 ワイキキからノースショアのハレイワタウンを経由して1時間ほどの場所にある「ワイメア・ベイ」。夏はとても穏やかでのんびりとした雰囲気のビーチだが、冬になると、ビックウェーブが押し寄せるサーファービーチに一変する。シャワーやトイレ、更衣室や駐車場などの設備が整い、ライフ・セーバーも常駐しているので、非常に人気のあるビーチで、広い駐車場も週末などにはすぐに一杯になってしまう。
この人気の「ワイメア・ベイ」が、映画『ソウル・サーファー』のストーリー終盤、主人公のベサニーが自ら納得できる素晴らしいサーフィンを見せるナショナル・サーフ・チャンピオンシップの会場のロケ地として登場している。2011年に公開された『ソウル・サーファー』は実在のカウアイ島出身女性サーファー、ベサニー・ハミルトンを描いた実話で、将来を嘱望されていた彼女は13歳の時に鮫に襲われ左腕を肩から失う。競技に復帰するものの彼女は理想とするサーフィンが出来ず一時はサーフィンを諦めようとする、しかしボランティアで出会った少女との出来事をきっかけに再びサーフィンにチャレンジし、家族の絆や彼女自身の不屈の精神でプロサーファーになる夢を叶えるストーリーだ。
この「ワイメア・ベイ」のビーチには大きな岩があり、多くのローカルが度胸試しにこの上から海に飛び込んでいる。また、ハワイ伝説のサーファー、エディ・アイカウの名にちなんだサーフィンのコンテスト、「メモリー・オブ・エディ・アイカウ」が開催される場所としても有名だ。この大会は最低40フィート(約12メートル)の波がないと開催されないが、2016年には6年ぶりにこの大会が開催されたことは記憶に新しいところだ。
ワイメア・ベイ/Waimea Bay Beach Park
- 住所:
- 61-31 Kamehameha Hwy, Haleiwa
- 営業時間:
- 24時間
- 定休日:
- 無休
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ワイメア・ベイ/Waimea Bay Beach Park
チャイニーズ・ホール(モアナルア・ガーデン)『プリンセス・カイウラニ(2009)』/Chinese hall(Moanalua Gardens)『Princess Kaiulani』
CMに登場する「この木なんの木」がある場所として日本からの観光客に人気の観光スポットのモアナルア・ガーデン。この美しいガーデンでは、禁止されていたフラの復活に尽力したカメハメハ5世をたたえ、競技では無いフェスティバルという形で、プリンス・ロット・フラ・フェスティバルが1978年から開催されている。大きなモンキーポッドの木が何本もあり、緑豊かなこのモアナルア・ガーデンは、かつてはハワイ王室の土地で、カメハメハ5世が王位継承前に建てたコテージとパーティーなどを開いた「チャイニーズ・ホール」が保存されている。
映画『プリンセス・カイウラニ』のロケ地となった「チャイニーズ・ホール」は中国で製作され、ハワイで組み立てられたもので、中国様式とビクトリア様式が取り入れられ、300名余り収容できるホールだ。2009年に公開された映画『プリンセス・カイウラニ』は、ハワイ王朝最後の王女カイウラニの生涯の物語だ。彼女はハワイ国民から慕われる王女として成長するが、1889年、王政を脅かすアメリカ白人勢力から身を守るためイギリスへ留学する。やがてカラカウア国王が亡くなりクーデターが起こると、カイウラニは祖国の混乱を収めるため立ち上がるが、ハワイ王国は滅亡し、王女は23歳の若さで亡くなる。
このモアナルア・ガーデンを訪れる日本からの観光客は、その多くが「この木なんの木」を見て帰ってしまうが、ハワイ王朝の時代から残る美しい「チャイニーズ・ホール」や「コテージ」まで足を伸ばしてみてはいかがだろう。
チャイニーズ・ホール(モアナルア・ガーデン)/Chinese hall(Moanalua Gardens)
- 住所:
- 2850 Moanalua Rd., Honolulu
- 電話番号:
- 808—833-1944
- 営業時間:
- 7:30~日没30分前
- 定休日:
- 無休
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チャイニーズ・ホール(モアナルア・ガーデン)/Chinese hall(Moanalua Gardens)
戦艦ミズーリ記念館『バトルシップ(2012)』/Battleship Missouri Memorial『Battleship』
「戦艦ミズーリ」は「マイティー・モー」の愛称で呼ばれていたアメリカの戦艦だ。1944年に就役し太平洋戦争を経て1955年に退役したが、1984年に湾岸戦争で再就役した後、1992年に2度目の退役をし、2009年から博物館として真珠湾に係留されている。艦内には日本帝国軍の零戦の特攻痕や、太平洋戦争での日本の降伏調印式の記録など、太平洋戦争などの様々な展示物や記録が公開されている。
この「戦艦ミズーリ」が物語終盤大切な役割を果たした映画が2012年に公開された『バトルシップ』だ。この映画では、ハワイ沖で行われる大規模な軍事演習リムパックの最中、正体不明の巨大物体が海中から出現するが、それは地球に飛来したエイリアンの母船で、次々と未知の武器を使い攻撃を仕掛けてくる。この映画で最後にエイリアンと戦う武器として使われたのが、真珠湾に係留されている戦艦ミズーリだ。
この戦艦ミズーリの日本語ツアーには、日本語ガイドの説明を聞きながら艦内を見学する「スタンダードツアー」、ヘッドセットで日本語の説明を聞きながら見学する「音声ガイドツアー」、他のツアーでは立ち入ることが出来ない場所まで日本語ガイドに案内してもらえる「探検家ツアー」の3種類のツアーが用意されており、公式サイトからの予約が必要となる。また、真珠湾のスポットを巡るオプショナル・ツアーも各種販売されているので、そちらに参加すれば真珠湾を堪能することが出来るだろう。
戦艦ミズーリ記念館/Battleship Missouri Memorial
- 住所:
- 63 Cowpens St, Honolulu
- 電話番号:
- 808—466-1600
- 営業時間:
- 8:00~16:00 (6・7・8月 8:00~17:00)
- 定休日:
- 無休
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戦艦ミズーリ記念館/Battleship Missouri Memorial
ハワイ、オアフ島で撮影された映画と共にそのロケ地とされた観光スポットをご紹介させていただいた。
ハワイで撮影された映画にはあらゆるジャンルの映画があるが、それだけハワイの見せてくれる表情が豊かだというごとだろう。
ハワイへ行く前にこのような映画を見ておけばワクワク感もまた違うかもしれないし、ハワイでもより感動すること請け合いだろう。