日本語ツアーが楽しい歴史スポット
ハワイにはその歴史を見学できるスポットが数多くあり、歴史的なつながりが深い日本語でのツアーが行われているスポットも少なくありません。そこで今回は日本人ガイドによる楽しくてためになるツアーが行われているスポットをご紹介します。
もくじ
ビショップミュージアム/Bishop Museum
カリヒ地区北部にある「ビショップミュージアム」は、ハワイの歴史や文化、自然を学べるハワイ州で最大の博物館です。
この博物館はカメハメハ王直系では最後の子孫、バーニス・パウアヒ王女が亡くなったことを夫のチャールズ・リード・ビショップ氏が追悼するために設立されたもの。
敷地内にはハワイアンホールやパシフィックホール、プラネタリウムにピクチャーホールなど見所がたくさんあり、ビショップ王女が所有していた王家に伝わる貴重な品々が展示されています。
ハワイアンホールでは「日本語オーディオガイドツアー」と「日本語ガイドツアー」という2つのガイドツアーが開催されています。日本語ガイドツアーは自分のスマートフォンを使って館内にある展示物のQRコードをスキャンして説明を聴くというもの。
もう一つは専属の日本人のガイドさんが30分掛けてハワイアンホールの展示物を案内してくれる日本語ガイドツアーです。毎日10:30、11:30、13:30、14:30にハワイアンホール入口に集合すれば参加でき、追加の料金はかかりません。とても丁寧に案内してもらえて、ハワイの歴史や文化に関する質問などにも答えてもらうこともできます。
日本リメイク版「50回目のファーストキス」のロケ地にもなったビショップミュージアムへ出かけてみてはいかがでしょう。
ビショップミュージアム/Bishop Museum
- 住所:
- 1525 Bernice St., Honolulu
- 電話番号:
- 808-847-3511
- 営業時間:
- 9:00~17:00
- 定休日:
- 無休
イオラニパレス/Iolani Palace
ホノルル・ダウンタウンの中心、サウスキングストリートに面して建ち、アメリカ合衆国唯一の宮殿といわれている「イオラニ宮殿」。
この宮殿はハワイ王国第7代国王「カラカウア」が1882年に建てたもので、ハワイ王国末期のカラカウア王と、第8代ハワイ王国女王リリウオカラニの公邸として使用されていました。
ハワイ王国滅亡後はハワイ州庁舎などに利用され、多くの調度品は行方不明となり建物内部も激しく傷んでいました。新しい州庁舎の完成と共に内部の修復工事が進められ、行方不明になっていた調度品も探し集められ栄華を極めた時代の宮殿の姿になりました。
この宮殿の内部を案内係ドーセントの説明を日本語で聞きながら見学できるツアーが「日本語ガイドツアー」です。この日本語ガイドツアーが開催されるのは月、火、水、金曜の11:30からで、敷地内にあるイオラニ・バラックスで申し込みができます。
1階のツアーは定員20名となっており、当日参加できないこともあるので、公式サイトからオンライン予約しておけば確実です。また、JCBのカードを持っていればディスカウントされるのでスマートフォン・アプリ「JCBハワイガイド」などで確認しておくとよいでしょう。
金曜日のツアーではツアーの終了間際に庭で開催されているロイヤルハワイアンバンドの音楽が聞こえ、いっそう雰囲気が盛り上がりますよ。
イオラニパレス/Iolani Palace
- 住所:
- 364 S King St., Honolulu
- 電話番号:
- 808-522-0832
- 営業時間:
- 9:00~16:00
- 定休日:
- 日曜
ハワイ・プランテーションビレッジ/Hawaii’s Plantation Village
「ハワイ・プランテーションビレッジ」は古き良きハワイの面影を残すウェスト・オアフの街ワイパフにある施設です。
ここでは砂糖キビ産業が最も盛んだった頃のプランテーションの中にあった集落を再現しています。
最初の砂糖キビ・プランテーションがハワイにできたのは1835年のことでした。ハワイに入ってくる外国人によってもたらされた伝染病などで、ハワイ原住民の人口が激減し、プランテーションでの労働力も不足します。
そのため低賃金労働者としてハワイの外からの移民労働者を集めたのです。このハワイ・プランテーションビレッジでは、日本をはじめポルトガルや中国などから渡り、プランテーションで労働していた移民達の当時の暮らしぶりを忠実に再現しています。
見学ツアーはガイドさんの説明を聞きながら園内を巡るツアーで、午前10:00から14:00までの間に開催されます。日本人のガイドさんが色々と説明してくれる日本語ツアーもあり、のどかな雰囲気の中にある数々の貴重な建物や展示を1つずつ丁寧に見学していきます。
ガイドさんはボランティアなので、事前に電話かメールでの申込みが必要ですが、参加すれば移民の歴史やその暮らしぶりを知ることのできる貴重なツアーです。
ハワイ・プランテーションビレッジ/Hawaii’s Plantation Village
- 住所:
- 94-695 Waipahu St., Waipahu
- 電話番号:
- 808-677-0110
- 営業時間:
- 9:00~15:00 、土曜 10:00~15:00
- 定休日:
- 日曜
ワシントンプレイス/Washington Place
ハワイ王国最後の女王リリウオカラニの夫であるジョン・オーウェン・ドミニスの実家だったのが「ワシントンプレイス」です。元々、貿易商を営むアメリカ人でオーウェン・ドミニスの父、ジョン・ドミニス船長によって建てられたものです。
このリリウオカラニの終の棲家がワシントンプレイスと名づけられたのは、ワシントンプレイスを建てたドミニス船長が完成を待たずに亡くなったことがそのきっかけでした。未亡人となったドミニス船長の妻メアリーが、使用していない部屋を貸し出しました。
この時の住人のひとりだったアメリカ合衆国総督が、故ジョージワシントンの誕生日を祝い、この屋敷に「ワシントンプレイス」と名づけることを提案したと伝えられています。
リリウオカラニは女王に即位する前に船長の息子であるジョン・オーウェン・ドミニスと結婚し、このことから女王を退位してから亡くなるまでこの場所で暮らしていました。ハワイ州知事公邸として使われていた時代もありましたが、現在では博物館として公開され、毎週木曜の朝10時から見学ができ、日本語ガイドツアーも開催されています。
ガイドツアーは参加希望日の2日前までの予約が必要で、ワシントンプレイスのサイトからのオンライン予約や電話での予約が可能。参加は無料となっていますが数ドルの寄付をお願いします。
ワシントンプレイス/Washington Place
- 住所:
- 320 S Beretania St., Honolulu
- 電話番号:
- 808-536-8040
- 営業時間:
- 10:00~(見学ツアー・要予約)
- 定休日:
- 土・日曜
ハワイの歴史スポットでツアーを行っているガイドさんには、ユニークな説明をして展示されているものに興味を持たせてくれる方が大勢います。ハワイへ出かけたならガイドさんのユニークな解説を聞きに、是非歴史スポットを訪れてみてはいかがでしょう。