一時期、カイルアの観光スポット化して一世風靡したムームーヘブン

2005年から、ビンテージのムームーをリサイクルして可愛いドレスを作って2007年には店舗で販売するようになったムームーヘブン。そのモダンなデザイン、そしてリサイクルというサステイナブルなコンセプトに賛同したオシャレ女子たちの間で、ムームーヘブンは人気を博し、一時期はカイルアの街に入ったすぐのところに、かなり大きなお店を出していました。まるでカイルアの観光スポットのようにもなり、お店には世界中から買い物客が訪れ、ビンテージムームードレスの他にも、様々なハワイのアーチストの絵や写真やクラフト商品も扱うようになり、まるでアメリカ本土のオシャレな街にあるようなアートギャラリーのようになっていました。そのお店がクローズと聞いたときは、なんだかみんなショックで寂しい気持ちになりましたが、オーナーのデボラは、ムームーヘブンの成功を機に、世界をあちこち旅して周り、いろんな体験をして、少し自分を見つめ直すブレイクが欲しかったようです。

愛するビジネスを自分のペースで続けるオーナーのデボラ・マシア

もともとデボラはスリフトストアでボランティアをしていたのですが、ムームーやアロハシャツを毎週スリフトストアに捨てにくる人たちがいるので、それをどうにか再利用して可愛い洋服が作れたらと思ったのがムームーヘブンのスタートだったといいます。彼女に会ったことがある人ならわかると思いますが、とにかく元気で明るい！オーストラリア出身のデブラは、デザイナー、インテリアスタイリストとしての才能に長けていて、彼女のムームーヘブンの洋服はハリウッドセレブのエヴァ・メンデスやキャメロン・ディアズ、オバマ大統領一家、エディ・ベダー、ジャック・ジョンソンの手にもわたり、サーフカルチャーの先端をいく若者たちに大変支持されました。私もムームーヘブンのポーチや、バッグなどを愛用していましたが、どれもとにかくデザインや色が可愛くて、お店がなくなったときは本当に惜しまれたものでした。

カイルアの小さなお店でこじんまりと営業中のムームーヘブン

そんなムームーヘブンが、カイルアでまた、こじんまりと営業を再開しています。オーナーのデブラもよくお店にいるので、彼女が自ら色々と洋服やアクセサリーなどの説明をしてくれます。小銭入れやパスポートホルダー、タブレットホルダーや、クラッチバッグなどのポーチは小さくてお手頃な価格なので、お土産にオススメ。12ドル〜程度で買えるものも、デブラによると、日本の伊勢丹で買うと３倍くらいするのよ〜！と言っていました。お洋服は相変わらずどれも可愛くて、一点モノばかり。お店に立つ彼女は、今ままでで一番、充実してハッピーに見えました。一時期はとても忙しかったと思いますが、好きなことを自分らしく続けるという姿勢はみていて清々しいなと思いました。カイルアに行く予定があったら是非ともお店に立ち寄って、声をかけてみてください！