【えひめ丸事故から20年】カカアコの小高い丘の上にある慰霊碑

【えひめ丸事故から20年】カカアコの小高い丘の上にある慰霊碑

皆さんこんにちは。

ナビちゃおハワイのmimiです。

今日は多くの方に知っておいていただきたいことをお知らせします。

日本のえひめ丸と潜水艦の衝突事故

2001年2月10日8時45分(日本時間 )

2001年2月9日13時43分(ハワイ時間)

愛媛県立宇和島水産高等学校の練習船だった「えひめ丸」がハワイ・オアフ島のホノルル沖でアメリカ海軍の原子力潜水艦に衝突されて沈没した事故が発生した日です。

35名の乗務員のうち助かったのは26名。

実習生4名と指導教官2名、乗組員3名の計9名の方々が亡くなった痛ましい事故でした。

事故を起こした潜水艦は「USSグリーンビル」と呼ばれる全長 110.3m 、幅10mという巨大な原子力潜水艦

ダイヤモンドヘッドの沖にいたえひめ丸が、深さ400フィート(約121m)から急浮上してきたUSSグリーンビルに衝突され、船底に大きな損傷を受けました。

潜水艦の鋼製舵は北極の氷を打ち抜くほどと言われており、衝突後わずか5~10分ほどで沈没したとのこと。

その事故から今年でちょうど20年の月日が経過しました。

衝突事故はどうして起こったのか

事故が発生した日、潜水艦には民間人が16人同乗しており、原子力潜水艦の機能を披露する場を設けていたとのこと。

最後に緊急時の急浮上を行うデモンストレーションをした際にえひめ丸との衝突事故が発生しました。

潜水艦のガイドラインには「潜水艦は訓練中にのみ航行が可能」という規則がありましたが、それを破った形となった航行だけでなく、民間人に操縦を体験させていたことも問題になりました。

非難の的になった救助活動

参照:Google Maps

事故発生時も乗船していたゲストに配慮するがために救助が難航したり、事故後もゲストのスケジュールを優先するなど全ての対応について非難の的となりました。

ただ当時は海がかなり荒れた状態だったため救助活動が難航したという報告もあり、えひめ丸の船首が水面から出てきて船が一瞬垂直に立った後、海に消えるまでがあっという間だったと説明しています。

事故後の対応

日本側は直ちにえひめ丸の引き上げを行うよう要求しましたが、引き上げコストがかかるとのことで、ダイバーが調査できる水深35mの位置にえひめ丸を移動。

捜索は約1か月かけて行われ、行方不明者9名のうち8名の遺体を発見、収容しました。

必死の捜索にも関わらず、いまだにお一人の遺体が発見されておりません。

そしてえひめ丸は現在もハワイの1,800mの海底に沈んでいます。

捜索費用や遺族への補償

事故後の対応として、行方不明者の捜索と収容には約6000万ドルが費やされました。

その他、愛媛県への補償に1,147万ドル、家族への補償に1,650万ドル、グリーンビルの修理に200万ドル。

元司令官の思い

事故を起こした当時の原子力潜水艦の司令官はスコット・ワドル氏。

20年目を迎え、改めて「事故の唯一の責任者」と述べ、亡くなった9名の遺族の方々に向けて書いた手紙を公開しています。

事故後、遺族に謝罪したいと申し出るも海軍の当局者に取り合ってもらえなかったことや、自分を責めるあまり家族で無理心中を図ろうとしたこともあったと語っています。

どんな言葉を贈ろうと、遺族の方々は事故前に時間を戻すことはできないという思いでいることでしょう。

突然、愛する家族を失った悲しみは消えることは無いのですから。

カカアコの小高い丘にある慰霊碑

多くの観光客が訪れるカカアエリア。

その海沿いにあるカカアコウォーターフロントパークの小高い丘の上「えひめ丸の慰霊碑」があります。

美しいハワイの海が見渡せる場所にある慰霊碑には、えひめ丸の錨と共に犠牲になった方々のお名前や事故が発生した場所などが記されています。

毎年、事故が発生した日にはそこで慰霊祭が行われてきましたが、今年はコロナウィルスの影響により中止になりました。

この場所をまだ訪れたことが無いという方はぜひ一度行かれ、手を合わせていただければと思います。

このような悲しい事故は二度とあってはならない。

そして改めてハワイの海に散った尊い9名の方々のご冥福をお祈りします。

※カカアコウォーターフロントパーク周辺はホームレスも多く近年治安悪化が問題視されておりますので、行かれる際には十分お気をつけください

※文章は一部Wikipediaから抜粋使用させていただいております。

店名 アクセス+店舗情報

えひめ丸慰霊碑

住所:
カカアコウォーターフロントパーク内

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「ナビちゃおハワイ」編集長mimi
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