【8月14日現在】ハワイも往来再開候補?ハワイ現地での状況を紹介
経済が危機的な状態のため、感染拡大の対策を行いながら観光業を再開するためのあらゆる準備を行っているハワイ。
日本はハワイ州政府からトラベルバブルについて打診を受けていましたが、先日外務大臣がハワイとの渡航往来について発言し、ハワイ州知事がこれに反応しました。
ハワイでの現状がどのようになっているか、詳しくご紹介します。
ハワイからの打診に一定の答えを返した日本政府
7月22日、茂木外務大臣は海外渡航の再開について臨時会を行いました。
会見が行われたのと同じ日、NSC・コロナ対策本部の決定に基づいてブルネイやカンボジア、台湾など12カ国・地域との調整を始めるとのことです。
また、調整が整った国から順次、駐在員などの長期滞在者を想定した「レジデンストラック」や業務渡航を想定した「ビジネストラック」を導入することが決まったと発表。
さらに、その次のステップとしてアメリカ合衆国のハワイをこの対象に入れられるのか検討が開始されることも発表されました。
これは“ハワイから往来再開(トラベルバブル)を打診されていた日本がいよいよハワイへボールを投げ返すことが明らかになった会見でした。
ハワイ州知事が日本の決定を歓迎
茂木外務大臣が会見を行った翌週の7月27日、デビット・イゲ ハワイ州知事は “プレス向けのニュースリリース”を発表しました。
このプレスリリースでイゲ知事は、日本政府がハワイとの渡航往来の検討に入ったことについて「光栄なこと」と発言。
日本とハワイは文化的、歴史的なつながりも深く、日本とハワイの間の旅行を再開することは重要なことであるとも述べています。
ただし、現状では日本とハワイの間で渡航プログラムについての詳細は解決しておらず、いつ行われるのかについても決まっていないとのこと。
ハワイが日本の渡航検討対象地域に含まれるように尽力した「日本ハワイ議会議員友好協会」の議長、スコットサイキ下院議長も今回の日本の発表に感謝を表明しています。
ハワイの感染状況と対策実施に関して
長い間ハワイに行けない日々が続いていますが、実際のところハワイの現状はどのようになっているのでしょうか。
8月10日時点、ハワイ州の新型コロナウイルス感染者数は3,638人、そのうち死者は3人とのこと。
6月16日に島間移動の14日間隔離義務が解除されたものの、8月11日から再実施が発表され、現段階では8月31日まで実施することが決定されています。
また、8月8日からオアフ島のすべての公園、ビーチパークを閉鎖することを発表。
ハワイでは少しでも早く日常を取り戻すために、感染拡大防止に努めて動き出しているようですね。
少しずつ動き出しているハワイ
日本とハワイの渡航往来が再開されるとしても、他の国・地域と同じように、まずは「レジデンストラック」や「ビジネストラック」ということになるでしょう。
その後、留学生や観光客の渡航に関して検討されることになると思われます。
また、お互いの国・地域にコロナを持ち込み、広げないようにするため、ワクチンや治療薬がない現状では、事前のPCR検査などは不可欠でしょう。
コロナ禍以前のハワイ渡航者は毎日約5,000人。
7月29日より羽田と成田空港の一部で唾液を使った抗原検査が開始され、1時間ほどで結果がわかるようになったものの、4300件までにしか増えない模様で、問題は山積みです。
ただし、ハワイが渡航先として検討対象に入ったことは大きな希望といえますが、まだまだ油断できない日々が続きそうです。
これまで「アメリカ本土で新型コロナが感染拡大している状況なため、当分は行くことができない」と思われていたハワイですが、本土と切り離して渡航が検討されるかもしれないのは大きな一歩です。
日本でもコロナ感染が拡大しているので、フィジカルディスタンスやマスク着用、うがいと手洗いなど、注意しながら今後の状況を見守っていきましょう。
一日でもはやく、ハワイに行ける日が来ますように。