
【ハワイ最新情報】ホノルルレールトランジットがアラモアナまで届かない!?
地元に暮らすローカルたちはもちろん、観光客も期待するオアフ島の鉄道「ホノルル レール トランジット」。
これまでさまざまな問題を抱えつつ完成に向けて建設が進められてきましたが、このたびホノルル市長からこの鉄道に関する提案が発表されたのでご紹介します。
ホノルル レール トランジットとは
ホノルルレールトランジットはオアフ島の大渋滞を解消するために計画された鉄道の名前です。
開発が進むオアフ島西部のカポレイとホノルルの中心街アラモアナセンターまでの約32Kmを21の駅で結ぶ計画です。
列車の運行にはアメリカでは初となる自動運転システムが導入され、最高速度55マイル(約88㎞)で走行し、カポレイからアラモアナまでを41分で運行する予定です。
電車は1本4両編成で、20本が投入される予定となっていて、ラッシュ時には17本が運行される計画です。
一両あたり118席を設けた車両内には監視カメラを搭載し、自転車やロングサーフボードなどの積載スペースも設けられます。
運賃についてはThe Busと統一された運賃となり、学割や高齢者割引も行われることになっています。
アラモアナまで届かない!?
ハワイで建設されているホノルル レール トランジットですが、先日開かれたブランジアーディ・ホノルル市長の定例スピーチで衝撃の提案が発表されました。
今回市長が発表したのは、当初、西オアフのカポレイからアラモアナセンターまでを結ぶとされていた計画を、2駅分短縮しカカアコ地区に完成予定のシビックセンター駅を終着駅にするというもの。
これにより全長30㎞を19駅で結ぶという計画へ縮小するというものです。
今回路線の短縮を提案した理由として市長はホノルル市郡の予算の不足を挙げ、予算不足が解決されれば、いずれアラモアナセンターやハワイ大学マノア校まで路線延長することも視野に入れているとコメントしています。
またこの案は連邦政府の承認を受ける必要があり現時点では何も決定しておらず、今後どのようになるのか決定していません。
これまでにもさまざまなトラブルが
ホノルル レール トランジットは2014年2月に建設がスタートし、2017年の開通が予定されていました。
ところが予算不足により建設が遅れ、2020年下半期に西側ルートの一部を開通し、2025年以降に東側ルートが完成する予定に変更。
ところがその後も品質の低い溶接やひび割れするサンドブラスト、車両の車輪間隔がレールに対して狭すぎるという問題が発生するなど、建設に関してさまざまなトラブルが発生。
今後、開通まで時間がかかればかかるほど問題が発生してしまいそうです。
ダニエルKイノウエ空港からアラモアナまで、より速く、より快適に移動できると期待されていたホノルル レール トランジット。
今回のホノルル市長のシビックセンター駅を終着駅とする案では観光客の利用は見込めなくなってしまうのでは。今後ホノルルレールトランジット計画がどのように進行していくのかに注目したいですね。