オアフ島の人気観光スポットの一つマノアフォールズ・トレイルコース。
落石を防ぐための工事を終えて通行が全面的に再開されました。

今回は、マノアフォールズ・トレイルコースとその改修についてお話しします。

マノアフォールズ・トレイルコースとは

「マノアフォールズ・トレイルコース（Manoa Trail Course）」はホノルル市の山側、コオラウ山脈の麓に広がるマノア渓谷にあります。

ワイキキから車で15分とアクセスも良く、標高差120mとそれほど険しくないコースは片道25～30分ほどと、はじめてトレイルに挑戦する方にもおすすめのコースです。

孤島を舞台にしたアメリカの人気TVドラマ「LOST」のロケ地となっただけあって、ジャングルに覆われたコースでは、ハワイ固有の植物や野鳥なども見ることができます。

虹の谷とも呼ばれる最終地点にある「マノアの滝」は落差50メートルあり、オアフ島では入山禁止となっているプナルウのカリウアア滝（セイクレッド・フォールズ）に次いで大きな滝。

一般に見られる滝としてマノアの滝は最大となるため、毎日大勢のロコや観光客が訪れる人気のスポットです。

マノアフォールズ・トレイルコースはなぜ入場が制限された

マノアフォールズ・トレイルコースがおよそ2年間にわたって入場を制限していたのは様々な工事を行うためでした。

トレイルコースではかねてから落石の危険が指摘されていました。

また大勢のハイカーや雨などによって浸食が進み滑りやすいため危険を伴っていました。

さらに幅が狭いトレイルコースはですれ違うことなどが原因で、けがをするハイカーが増えていました。

そのため2019年7月からコースを閉鎖し、様々な修復工事を行ってきました。

約2年にわたる修復工事が完了

長い間閉鎖されていたマノアフォールズ・トレイルコースが修復工事を完了し、2021年6月5日、全面的に通行が再開されました。

今回の改修工事では落石防止フェンスの設置やトレイルの拡張、岩などの撤去作業や舗装などコースの安全性を高める数々の改修工事が行われました。

通常1日に700人から1,000人の人々が訪れるというこのトレイルコースですが、リ・オープンとなったこの日には、開通を待ちかねた数百人のハイカーが訪れました。

拡張され、安全のため砂利が敷かれたコースに「少し寂しくと思います」とコメントするハイカーも。

一方で「雨の多いトレイルコースは危険なので、安全になりました」との声も聞かれました。

トレイルコースは毎日日没まで解放されていますが、当局では17:30以降のハイキングは勧められないとコメントしています。

改修工事が行われたマノアフォールズ・トレイルコース。

これまでより歩きやすくなっているようですが、訪れる際には泥などで汚れても大丈夫な履き慣れた靴を着用し、雨対策や防寒対策、また水分補給の為のマイボトルなどの用意を忘れないでくださいね。