観光客に大打撃!ハワイの宿泊税が引き上げに

観光客に大打撃!ハワイの宿泊税が引き上げに

ハワイ旅行にはさまざまな費用がかかりますが、ハワイに滞在するための宿泊費にかかる宿泊税(ホテル税)の引き上げが決定的になりました。

今回はこのホテル税についてお話しします。

ハワイのホテル宿泊にかかる税や費用

最初にハワイ旅行でホテルに宿泊する際にかかる税金や費用などに付いてもう一度おさらいしてみます。

日本でも買い物や食事、ツアーや宿泊費などに消費税がかかりますが、ハワイでも同じような売上税(GE Tax)がかかります。

その税率は州によって異なっており、ハワイ州の場合オアフ島、カウアイ島、ハワイ島の3島では4.712%、マウイ島では4.166%と決められています。

また、これらの売上税とは別にコンドミニアムやホテルの宿泊費にはさらに宿泊税(ホテル税)として10.25%の税金がこれまでかけられていました。

この売上税と宿泊税の他に、ハワイでは宿泊費とは別に徴収するリゾートフィー(リゾート料金制度)を独自に設定しているホテルがたくさんあります。

これらのハワイの宿泊にかかる費用についておさらいしたうえで、今回決定した宿泊税の増税についてお話ししましょう

オアフ島のホテル税が増税に

かねてからオアフ島のホテル宿泊税を3%引き上げる「法案40条」がホノルル市議会に提出されていました。

この法案は2021年12月上旬に市議会で可決、さらに同月14日ホノルル市のブランジアーディ市長が署名し宿泊税の増税が決定しました。

この法案40条の承認によって、これまで10.25%だったオアフ島のホテルの宿泊にかかる税は13.25%となり、売上税の4.712%と合わせると18パーセント近くになります。

加えてホテル宿泊者はリゾートフィーも支払わなければならず、ハワイを訪れる観光客は宿泊費以外での失費が増えることになりました。

増税の理由やその使い道

今回宿泊税が3%引き上げられることになったのは新型コロナウィルスのパンデミックによる州の財政難からでした。

観光業が主要産業のひとつであるハワイは新型コロナウィルスのパンデミックによって大打撃を受け、失業率も一時は23%まであがりました。

その結果、公園やビーチの維持管理などに必要な運営費が不足。

さらに観光業の目玉であった鉄道路線HLT(ホノルルレールトランジット)もさまざまなトラブルで建設費用が膨らみつづけています。

それらの財政をまかなうために提出されたのが今回の法案40条。

これにより毎年5,000万ドルから8,000万ドルの収入が得られると試算されました。

HLT(ホノルルレールトランジット)の建設についても、今回の増税でダウンタウンのシビックセンターまで鉄道を建設する資金はまかなえるだろうと考えられています。

ただし、アラモアナセンターまでの残り1.5マイルの資金の目処はたっていないようです。

今回の宿泊税増税の他にも、ダイヤモンドヘッドやハナウマベイの入場料をすでに値上げし、レンタカーも車が不足しレンタル料金が高騰しているハワイ。コロナ禍が収まって日本から自由に行き来が出来るようになったとき、以前のような大勢の観光客はもどってくるのでしょうか。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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