
【ハワイ旅行 最新情報】オアフ島を代表するビーチの一部が完全封鎖に!
周りを海に囲まれたハワイには、数多くのビーチがあります。
現在オアフ島を代表するビーチの一部が完全封鎖されていますので、今回はこの話題についてお届けします。
オアフ島を代表するワイキキビーチ
オアフ島を代表し、毎日大勢の旅行客が訪れる「ワイキキビーチ」。
全長3kmに及ぶ海岸線には9つのビーチが集まっていて、その総称がワイキキビーチです。
ワイキキビーチには東から順番に「アウトリガーカヌークラブビーチ」、「カイマナビーチ」、「クィーンズビーチ」、「カピオラニビーチ」、「クヒオビーチ」、「ロイヤルモアナビーチ」、「グレイズビーチ」、「フォートデルッシービーチ」、「カハナモクビーチ」と名前がつけられています。
ワイキキビーチのひとつで、ウォーメモリアルプールとカイマナビーチホテルの間にあるこぢんまりとしたビーチが、今回話題となったカイマナビーチです。
カイマナはハワイ語で「金剛石・ダイヤモンド」という意味で、カイマナビーチという名は俗称。
このビーチの正式な名前はフランス語で「憂いがない」や「気楽な」という意味を持つ「サンスーシビーチ(Sans Souci Beach)」です。
ビーチの目の前に「カイマナビーチホテル」が立っていたことからカイマナビーチと呼ばれるようになりましたが、ホテルのウェブサイトには「Originally named Sans Souci (もともとの名前はサン スーシ)」と説明されています。
カイマナビーチが閉鎖になった理由
カイマナビーチと呼ばれているこのビーチが現在閉鎖されており、州当局より今後5~7週間の間一時的に閉鎖されることが発表されました。
今回カイマナビーチが閉鎖されたのは、ハワイの絶滅危惧種であるアザラシ、ハワイアンモンクシールの赤ちゃんが誕生したことが確認されたためです。
州当局ではビーチの利用者に対して理解と協力を求め、カイマナビーチの周囲50 ヤードに警戒線や警告板を設置。
また、24時間体制での監視も実施し、ジェットスキーに乗った警官によるパトロールも行われています。
海洋生物の専門家は、出産直後で子育て中の野生動物は通常と比較しても攻撃的になることが多いので、カイマナビーチの近くで泳ぐことは避けた方が良いと説明。
また、ビーチエリアに設けられた立ち入り禁止区域に入った場合は、故意に絶滅危惧種に嫌がらせをしたり傷つけたりした罪で、起訴または逮捕となる可能性があると発表しています。
ハワイの生物保護に関するルール
亜熱帯気候のハワイ周辺に生息する珍しいアザラシ、ハワイアンモンクシール。
頭が丸坊主の僧侶=モンク(monk)に似ていることから名付けられたこのアザラシ(シール(seal))は世界でハワイ諸島にしか生息していない絶滅危惧種です。
ハワイのビーチでハワイアンモンクシールに出会った際には50ヤード、約45メートル以上離れて観察することが法律で決められています。
また、こうら干ししているホヌ(ウミガメ)をビーチなどで見かけることがありますが、こちらも10フィート(約3メートル)は距離をとることが必要です。
もちろんハワイアンモンクシールやホヌに触れることは厳禁で、餌付けすることも禁止されています。
これに違反した場合には禁固刑、または罰金刑が科せられますので、見かけた時には決められた距離を取って写真を撮ったり観察したりしてくださいね。
ワイキキの他のビーチに比べると、静かでのんびりとした雰囲気が魅力のカイマナビーチ。絶滅危惧種のハワイアンモンクシールが安心して子育てできるよう、温かい目で見守ってほしいですね。