地球温暖化による水面上昇でワイキキビーチが水没!?
2021年の夏本番の8月中旬、日本ではまるで梅雨時のような長雨が降ったのは記憶に新しいところです。
気象庁ではこれを温暖化の影響のひとつとして発表していますが、温暖化の影響は私たちが大好きなハワイのワイキキビーチにも影響を与えようとしています。
ワイキキビーチとは
「ワイキキビーチ」は、オアフ島南東部の海岸線約3キロメートルのエリアにある9つのビーチの総称です。
東からアウトリガーカヌークラブビーチ、カイマナビーチ、クイーンズビーチ、カピオラニビーチ、クヒオビーチ、ロイヤルモアナビーチ、グレイズビーチ、フォートデルッシービーチ、カハナモクビーチの順に各ビーチが並んでいます。
ワイキキという名前はハワイ語で「水が湧き出る場所」という意味ですが、これはかつてこの場所がタロイモ畑の広がる湿地帯だったことから名付けられたもの。
もともとの海岸線には小さくて狭いビーチがあるだけでした。
現在の美しい砂浜はワイキキが観光地として開発された時にカルフォルニアから運んだ砂で作られた人工のビーチです。
海水浴だけでなくサーフィンやカヌー体験、カタマランでの遊覧などさまざまなマリンアクティビティが体験できます。
また伝説のサーファーと言われる、デューク・カハナモクの銅像や、病気や傷を癒すと信じられているパワースポット「カヴェヘヴェヘ」など魅力的なスポットも多いビーチです。
ワイキキビーチが水没する?
ハワイラバーも愛する美しいワイキキビーチ。
ハワイ気候委員会が2017年にまとめた報告書によると地球温暖化による海面の上昇によって、今後15~20年後に水没してしまう恐れがあると予想しています。
太陽と地球と月が一直線に並ぶタイミングと、月が地球に最も近づくことによって引力が特に強くなるタイミングが重なるときに発生するハワイのキングタイドが近年日本でもニュースになりますが、2017年4月には112年前に観測が始まって以来、最高潮位を記録しています。
海面が上昇してキングタイドの時のようにワイキキビーチが消滅すれば、年間20憶ドル(約2200憶円)の観光収入が失われると見込まれています。
そのためハワイでは対応策を盛り込んだ法案が2019年にハワイ州議会の上下両院を通過しています。
どうすればワイキキビーチを守れる?
ワイキキビーチだけでなく2050年までにハワイの海岸線の4割を水没させてしまうといわれている地球温暖化。
私たちが大量にエネルギーを使用し二酸化炭素を排出しているのがその原因です。
それでは今、私たちにはどんなことができるのでしょうか。
現在日本で作られている電気はその8割近くが化石燃料を燃やすことによって作られており、電気を消費すればするほど二酸化炭素が排出されます。
人がいない場所の照明をこまめに消灯したり、エアコンの温度設定を適切に調節したりするなど、無駄な電気を使わないようにすることなら今の私たちにも簡単にできるはず。
また近くに出かけるときはできるだけ徒歩や自転車を利用し、エンジン自動車をどうしても使わなければならないときにはエコドライブを心がけることも対策の一つです。
大好きなハワイとワイキキビーチを守るために小さなことからでも省エネをこころがけてみませんか。
温暖化問題というと世界的でとても大きな問題だと考えるかもしれませんが、ワイキキビーチが水没の危機と聞くとより身近な問題だと感じられるはず。
もちろん私たちの住む日本にも大きな影響があると考えられているので、今から地球温暖化対策を始めていきましょう。