ハワイにポラロイドカメラを持っていくには?注意するポイントと空港手続きについて
ハワイ旅行で僕が苦手なのが、空港のセキュリティチェックです。
今回は、ポラロイドカメラとフィルムをもっていく際のポイントや空港のセキュリティチェックについてお話します。
ラハイナの街並みをポラロイドカメラで撮りたかった
マウイ島への旅行が決まって、「ラハイナの街並みをポラロイドカメラで撮ってみたい」と思いました。
僕が持っているのは、「ポラロイドカメラSX-70」という1972年に製造された古いカメラです。
今でいえば「チェキ」のようなカメラで、撮影するとその場でフィルムが出てきて写真を見ることができます。
ポラロイドカメラ用のインスタントフィルムは、一度は製造が中止されましたが、熱心な存続活動を受けて立ち上がったオランダのフィルム会社「ザ・インポッシブル・プロジェクト(The Impossible Project)」が現代の技術でポラロイド・フィルムを開発し再生産を始めました。
このフィルムとSX-70を使って撮る写真はデジカメやスマホとは全く違います。
特に古い街並みを撮影すると、なんともいえない風情がある写真が撮れるので、マウイ島に是非持っていきたいと考えました。
フィルムの保安検査は手作業
ポラロイドカメラのフィルムはパックごとにカメラに装填する形で、1パックで8枚しか撮影できません。
そのためポラロイドカメラを持っていくとなると、ある程度の数のフィルムを持っていく必要があります。
そこで問題になったのが、ポラロイドカメラのフィルムはX線に弱いということ。
空港のセキュリティチェックでX線検査に通してしまうと、写真にオビやスジが入ってしまったり、フィルム全体に変色(カブリ)などが現れたりします。
また、酷いときには全て使い物にならなくなってしまうこともあります。
そこで調べたところ、カメラのフィルムなどX線に弱い物は、「手作業でチェック」してもらえることが解りました。
成田では日本語で係員に伝えればいいですし、ホノルルでマウイ便に乗り換えのときも「Hand Inspection Please !」といえば大丈夫だろうと考えていました。
手作業の荷物チェックは時間がかかる
手作業でチェックをしてもらうためには、カメラとフィルムを機内に持ち込む「手荷物」にしなくてはなりません。
また、フィルムだと解るように大きめのジップロックに入れ、マジックで大きく「Film Hand Inspection」と書いておくと安心です。
キッチリと準備をしていても、セキュリティチェックを抜けた後の感想は「めんどうくさいし時間がかかって大変」でした。
手荷物の場合、カメラやフィルムだけでなく、手荷物の中身を全て調べることになるので想像以上に時間がかかります。
さらに、本当にカメラとして撮影できるのかを証明するため「テストショット」も求められました。
ポラロイドカメラのフィルムは1枚の単価が高く枚数も限られるため、テストショットで使うのがもったいなく感じました。
デジタルカメラやスマホのカメラが全盛の時代ですから、わざわざフィルムのカメラを持っていこうという方が少なのでしょう。
いつもと違う1枚を撮りたいという方は、ぜひフィルムカメラを持ってハワイの風景を撮影してみてください。
その際には、余裕を持って空港に行くようにしましょう。
ハワイへフィルムを持っていくのに苦労しましたが、帰国のときは全てのフィルムを使い切っていたので楽でした。
今ではカカアコSALTにある「ツリーハウス」でポラロイド・フィルムが入手できるようなので、次はフィルムを持たずにSX-70だけを持って行ってみようかなと思っています。