【ハワイの渡航再開準備】感染拡大に負けず観光業再開へ向けて

【ハワイの渡航再開準備】感染拡大に負けず観光業再開へ向けて

再び新型コロナウイルス感染が拡大し、ホノルル市長により市・州立公園やビーチが再び1ヶ月間閉鎖されたハワイ州。

しかしハワイ州では、新型コロナウイルスへの対策や、主要産業である観光業の再開に向けて様々な準備が進んでいます。

ハワイ州の各空港へ感染症対策ソリューション導入

空港

ハワイ州では新型コロナウイルス感染症への水際対策として、州内の主要な空港に「生体認証、映像分析技術とサーマルカメラを組み合わせた感染症対策システム」の設置を進めています。

このシステムはサーモカメラによって体温の高い人を見つけ、顔認証によってその人が空港でどのように移動したのかを追跡できるようにするためのシステム。

ハワイ州交通局からこのシステムを受注したのは、皆さんもご存じのIT企業NEC。

アメリカの現地法人「NEC コーポレーション・オブ・アメリカ」と、同じくアメリカのサーマルカメラメーカー「インフラレッド・カメラズ」の協力で、オアフ島の「ダニエル・K・イノウエ国際空港」をはじめ、マウイ島の「カフルイ空港」、「カウアイ島のリフエ空港」、ハワイ島の「エリソン・オニヅカ・コナ国際空港」と「ヒロ国際空港」の5空港に設置を進めていきます。

ハワイのコロナ対策の一端を日本の企業が担っていることは、日本人として少し誇らしいですね。

臨時便が運行開始

飛行機

日本からハワイへの定期便は現在も運休が続いています。

その中でANAは、ハワイ専用のフライングホヌのテスト飛行をかねて遊覧飛行を行うため、2チャーター便を運航させることを発表し、先日申し込みが行われました。

また、JALはハワイへの留学や赴任、ハワイ在住で帰国が必要な人、さらに貨物や郵便などを運送するために8月1日から羽田-ホノルル間の臨時便を運行させています。

この臨時便でハワイへ入国した人達は、到着後14日間の自主隔離措置が必要となります。

加えて、ハワイから日本に到着した人たちについても、空港でPCR検査を受ける必要があり、陰性の場合でも自宅やホテルなどで14日間の自主隔離が必要となります。

空港からの移動にも、公共交通機関の使用を控えるよう要請されています。

この臨時便は8月31日までに4往復が予定されており、ハワイ島の人気ガイド、ビッグ仁さんも8月1日の便に搭乗しハワイ島に戻られました。

このように日本に一時帰国されていた方々がハワイへ戻り、ハワイの経済を動かすための準備も少しずつ進んでいるようです。

コロナウイルスの新しい検査プログラムが開発

実験

ホノルル・スター・アドバタイザー誌によると、ハワイ州にある「オーシャンイット研究所(Oceanit Laboratories)」が新しいタイプの新型コロナウイルスの検査キットの開発に成功したと発表しました。

「ASSURE-19」と呼ばれるこの検査キットはカップに唾液を集める検査法で、自宅で手軽に新型コロナウイルスの検査が行え、3~4分で結果が解ります。

また、現在ハワイ州で新型コロナウイルスのPCR検査を受けると費用は$75~$170ほどかかりますが、この検査キットならなんと1回$20で検査が行えるとのこと。

感染していない人の内、陽性と判定してしまう確率も3%であると発表されています。

今後ハワイのクイーンズホスピタルで臨床試験が行われる予定で、よい成果が得られればハワイの感染者減少と観光や経済の一助になると期待されています。

 

新型コロナウイルスが再拡大しているハワイですが経済も危機的な状況にあるため、感染対策と観光業再開の準備を同時に進めています。

しかし、ハワイの感染が落ち着き日本からの観光客の受け入れが整っても、日本での感染が落ち着かなければハワイ観光はまだまだ先になってしまうかもしれません。

ハワイが頑張っているように私たち日本人も頑張って、少しでも早く今まで通りハワイに行ける日が来るといいですね。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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