幻のサーフィン大会!ビッグウェーブ到来!?

幻のサーフィン大会!ビッグウェーブ到来!?

日本は本格的に寒い時期へと突入しましたね。
ウィンタースポーツの季節を楽しむ方もいるかもしれませんね。

この時期のハワイは常夏の島といえど、雨季にあたります。
雨季は波が高くなるため、サーフィンの季節。
オアフ島ではノースショアへの道が大渋滞、サーフィン大会もたくさん催されます。
今回は、サーフィンの歴史と幻の大会についてお話します。

サーフィンの起源

サーフィンの起源は古く、ハワイやタヒチのあるポリネシアが発祥と言われています。
残念ながら、この地域には書き言葉がなく口頭伝承で伝わっている情報のみなので、はっきりした起源は不明ですが、海洋民族にとってサーフィンのスキルは必要不可欠だったのでしょう。

ハワイ語でサーフィンはヘエナル(Heʻe nalu)と言います。
1778年にハワイを発見した英国人のジェームス・クックが、サーフィンを見た最初の西洋人と言われています。

サーフィンの歴史

サーフィンは古代から、ハワイアンの遊びの一つとして盛んに行われていました。
神話や歌にもよく出てくるので、生活の一部だったのかもしれません。
王族だけでなく、一般の市民も嗜んでいたようです。

ところが、1820年のキリスト教到来からハワイのサーフィン事情は一変します。
布教の妨げになるということでサーフボードは没収され焼かれ、サーフィンは禁止となります。
この時代、古代ハワイ文化の幾つかは途絶えてしまいました。フラが禁止になったのもこの時でした。

サーフィン復活

しかし、20世紀に入って消えたはずのサーフィン文化が復活してきました。
再び教会はサーフィンを禁止しようとしますが、止めようがなかったのかどうなのか。
ワイキキ周辺でのサーフィンは黙認されました。

そのため、ハワイを訪れてサーフィンを楽しんだ欧米人が、他国へサーフィンを伝えて行くことになりました。
その後、ネイティブの遊びに過ぎなかったサーフィンをスポーツにまで押し上げたのはワイキキに銅像のある近代サーフィンの父、デューク・カハナモクです。

最も権威あるサーフィン大会

この時期にハワイで行われるサーフィン大会で、最も権威のあるといわれるものは通称ジ・エディと呼ばれるハワイのレジェンドサーファー、エディ・アイカウ(1946年5月4日〜1978年3月17日)の名を冠したもの。
エディは生前ライフガードとしてたくさんの命を救いました。
古代ハワイの復元カヌー、ホクレア号の乗組員として参加した航海で船が難破。
クルーの命を救うためサーフボードに乗り、荒れ狂う海に救助要請に出たまま帰らぬ人となった伝説のハワイアンです。

彼の功績を称え、1986年よりオアフ島ノースショアのワイメア・ベイで行われる「ジ・エディ」は絶え間なく約6メートル以上のモンスター級の波が到来しないと催されません。
そのため、幻のサーフィン大会として有名で、前回開催は2016〜2017シーズンでした。

今年2019〜2020年のシーズンは2月29日まで。
それまでに良い波が来なければ今年も幻になります。
年末には今季最大の大波がノースショアに到来しました。
今シーズンは期待しましょう。

マルヒア・コジマ
著者:マルヒア・コジマ
ロケラニ・ハワイアン・カルチャー・ラボ主宰 ふと手にした"マナ・カード ハワイの英知の力"をきっかけに古代ハワイへの探求がはじまり、今や古代だけでなく、ハワイの文化・歴史・神話・雑学を、大学の特別講義や各地のカルチャースクールなど、飛び回り語っています。ありがたいことに、はや14年。 約5,000件のサンプルから統計を取った、独自のマナ・カードの解釈を理論的に教えており、日本だけでなく現地ハワイにも生徒を持つマナ・カード講師の顔と、 そのマナ・カードを使ったセラピーでは、世界各地にクライアントが存在する、行列の出来る熱血マナ・カードセラピストでもあります。 古代ハワイの叡智(フナ)を残していく事に情熱を傾けています。 ブログ  マナ・カードとハワイアンカルチャー インスタグラム

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