ハワイの「アロハスタジアム」が47年の歴史に幕

ハワイの「アロハスタジアム」が47年の歴史に幕

ハワイのスポーツの殿堂アロハスタジアム。

47年の歴史を持つこのアリーナが、建て替えのためクローズされ、閉館式を兼ねたイベントが開催されました。

閉館したアロハスタジアムとは

アロハスタジアムはダニエルKイノウエ空港の西に位置する、ハラヴァ地区にある球技場です。

1975年9月12日に完成したこの球技場は基本的にアメリカンフットボールの競技場で、ハワイ大学のアメリカンフットボールチーム「ウォーリアーズ」の本拠地としても有名。

毎年12月にはアメリカの各大学が参加して行われるフットボール大会「カレッジボール」の大会のひとつ「ハワイボウル」も開催されていました。

2007年に改装されるまではメインスタンドとバックスタンドが中央から分かれて稼働し、野球場としても使うことができ、マイナーの野球チーム、ハワイ・アイランダーズの本拠地として使われたこともありました。

またアメリカンフットボールやサッカーの試合会場だけでなく、コンサート会場としても使われ、ローリング・ストーンズ、セリーヌ・ディオンなど、数多くのアーティストのライブが行われました。

スタジアム周辺の広場ではハワイ最大級の野外フリーマーケット「アロハスタジアム スワップミート&マーケットプレイス」が開催されていることでも知られています。

2月25日に閉館セレモニーが行われました

新しいスタジアム建設のためクローズするアロハスタジアムでの最後となるイベント「アロハ・フロム・アロハスタジアム・クロージング・イベント・アンド・アクティビティ(Aloha from Aloha Stadium Closing Event and Activities)」が2月25日に開催されました。

当日は、関係者でなければ入ることができなかったロッカールームやシャワールームなどの見学も行われました。

また、過去に行われた数多くのスポーツイベントの写真やユニフォームやサイン入りグッズに加え、マイケルジャクソンやホイットニーヒューストンなど、過去に開催されたコンサートの数々の貴重なポスターや写真などの展示も行われました。

また、スタジアム内に設置されていたシートも販売されており、これが大好評。

スタジアムシートを手に入れた方のなかには、OBや選手達のサインをもらっている方もいたようです。

スタジアム内のフィールドも開放され、記念品や飲食のブースも出展。

アメリカンフットボールのゴールに向かってボールを蹴る「フィールドゴールキック体験コーナー」は大人気でした。

今後のアロハスタジアムは

老朽化によって47年の歴史に幕を閉じたアロハスタジアムですが、取り壊しを終えた跡地には新たなアロハスタジアムが建設され2026年に完成する予定です。

新しいアロハスタジアムはこれまでの5万席から2万5千~3万席程へと縮小される予定で、アメリカンフットボールだけでなく、サッカーやラグビーといったスポーツにも対応できるフィールドになるようです。

また、新しいアロハスタジアムの建設にともない、周辺には650室規模のホテルや文化施設、カハラモールクラスの商業施設、さらに3,300戸の住宅も建設予定。

建設費は3億5,000万ドルといわれており、全体の工期は20年が見込まれています。

立て替えが決まり、解体がスタートしたアロハスタジアム。気になるのは周辺の公園で開催されていた「アロハスタジアム スワップミート&マーケットプレイス」ですが、こちらは解体が進められている間も開催が続けられるようですよ。

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K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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