ハワイ島を旅して「暮らしたい」と思った街「ヒロ」

ハワイ島を旅して「暮らしたい」と思った街「ヒロ」

直行便でとても便利に行けるようになったハワイ島。
旅行会社のフリーツアーなどでは、コハラコーストやカイルア・コナでの宿泊が一般的といえるでしょう。
しかし今回は僕が旅してすっかり好きになってしまった、ハワイ島東部の街「ヒロ」についてお話しします。

カイルア・コナとは対照的な「暮らす街」

ハワイ島にある大きな街で誰もが思いつくのがカイルア・コナとヒロ。
カイルア・コナは島の西側にあるエリソン・オニヅカ・コナ国際空港から近いこともあり、観光客も多く観光地として栄えています。
対照的に、コナ国際空港から車で片道1時間以上と遠く離れたヒロは、どちらかといえば「生活の街」としての佇まいを持っています。
また移民の時代にはプランテーションで働く日系人が多く暮していたことから、いまも街には日系人が多く暮し、街のあちらこちらに日本の文化を垣間見られます。

この「ヒロ」という街の名は、「結ぶ、編む」という意味のハワイ語です。
その昔カメハメハ大王がカヌーでこの土地を訪れたおり、同行した家来にカヌーの見張り番を命じ一人で街を見に出かけました。
ところがいくら待っても戻ってこない王を心配した家来はティーの葉を編んでロープにし、カヌーをつないで王を探しに行きます。
カメハメハ大王はこの家来の行いをたたえ、この土地に「ヒロ」と名づけたと伝えられています。

街の中には見所がたくさん


参照:Merrie Monarch Festival

この街が一番賑わうのが、イースターサンデー(復活祭の日)から1週間開催されるフラ・コンペティション、「メリー・モナーク・フェスティバル」でしょう。
世界のフラダンサーが注目する最大のイベントです。
インターネットなどを通して世界中に中継されるほか、この大会を見ようと多くのフラを愛する人々がこの街を訪れます。

日本国外では最大規模といわれる日本庭園を持つ「リリウオカラニ公園」や、半神マウイが釣り損ねたマウイ島のかけらといわれている「ココナッツアイランド」。
他にもカメハメハ大王が少年時代に持ち上げたと伝えられているナハ・ストーンや、津波の被害を今に伝える「津波博物館」など、ハワイの歴史に関わる見所も数多くあります。


美味しいグルメやおしゃれなショップもたくさんある街

グルメな店も多く、ロコモコ発祥といわれている「CAFE100」やポケボールが美味しい「SUISAN」、少しおしゃれに食事をしたいときには「ヒロ・ベイ・カフェ」などがあります。
「Ken’sハウス・オブ・パンケーキ」はカジュアルでありながら、ふわふわのオムレツが美味しいレストランです。

木々の緑とパステルカラーの町並みが美しいダウンタウンには、メイドイン・ビッグアイランドのアロハシャツショップ「シグ・ゼーン」や、オリジナルTシャツを販売する「ハワイアンフォース」、島の民芸品ラウハラ細工を中心に数多くの雑貨を扱う「ハナホウ」など、おしゃれなショップも沢山あります。


 

夜になると「ポピッ、ポピッ、ポピッ」という「コキ・ガエル」の変わった鳴き声を聴けるのも「ヒロ」ならでは。
夕方には多くのお店が閉まりちょっぴり不便な街ですが、「時間がゆ~ったりと流れるこの街で暮してみたいな」と思いました。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

関連する記事