詳細が徐々に明らかになってきた7月開業予定のホノルル高速鉄道

詳細が徐々に明らかになってきた7月開業予定のホノルル高速鉄道

参照:@honolulu_rail_transit

地元民や観光客の移動手段として開業が待たれているホノルル高速鉄道。一部区間で7月に開通が予定されているこの鉄道の詳細が徐々に明らかになってきました。

ホノルル高速鉄道(HART)とは

ホノルル高速鉄道(HART)は、オアフ島の新たな移動手段として計画された鉄道です。

オアフ島の大渋滞を解消するために計画され、オアフ島西部にあるカポレイと、ホノルルの交通の要であるアラモアナセンターまでの約32㎞を21の駅で結ぶ鉄道として計画されました。

アメリカでは初となる自動運転が導入され、最高速度約88㎞(55マイル)で走行し、カポレイからアラモアナまでを40分ほどで運行する予定でした。

日立レールUSA社が製造する車両は4両編成ですでに納入も済み、2022年8月から試運転も行われています。

セキュリティや運行時間などが明らかに

2023年7月に開業予定となっているホノルル高速鉄道のセキュリティ対策や、運行時間などの詳細が発表されました。

当初無人で運行される予定だった車両には、1本おきに鉄道オペレーターが乗車することになり、無人オペレーションが予定されていた各駅に駅員を配置することに。

また、安全を担当するオフィサー・スタッフが車両や駅構内をパトロールし、必要に応じてホノルル警察も対応することになっています。

今まで明らかになっていなかった運行時間も遂に発表され、平日は5:00から19:00までの間、10分おきの運行。

週末と祝日は8:00から23:00までの運行であることが分かりました。

この運行時間に対して鉄道を利用する沿線住民からは不満の声も上がっているようなので、今後運行時間の変更があるかもしれません。

アラモアナまでの開通は見通しが立たないまま

当初2017年に開通する予定で建設がスタートしたホノルル高速鉄道。

ところが建設がはじまると予算の不足により建設に遅れが出てしまったため、西ルートの一部を開通した後に東側のルートの建設を行うことに計画が変更されました。

しかしその後も溶接の質の悪さや、車両の車輪の間隔がレールに対して狭すぎるなど、建設に関するトラブルが次々に発生してしまいます。

このトラブルに対処するため予算が大幅に不足し、建設計画もイースト・カポレイ~アロハスタジアム間を2023年7月に開業する予定に変更されました。

当初は2017年が計画されていたアラモアナまでの全線開通は、現在2031年が予定されているものの、一部ではアラモアナのひとつ手前のカカアコまでに計画が変更されるのではないかとも噂されているようです。

旅行客にとってはダニエルKイノウエ空港からアラモアナまでの新しい移動手段として期待されていたホノルル高速鉄道。7月に暫定運行区間のイースト・カポレイ~アロハスタジアム間が開業予定ですが、運行時間などを見てみると、住民にとっても微妙なようですね。

K@z
著者:K@z
LaniLaniでまとめ記事の執筆を担当しているフリーランス・ライターです。
毎年ハワイに渡るようになって、もう少しで10年目。
これまでの旅の経験や、まとめ記事では書けなかったこと。
ワークショップやカルチャーセンターで習ったウクレレやラウハラ編み、
ハワイアンキルトなどに関することも発信出来ればと考えています。
ハワイの画像のみをアップしているInstagramも更新中。

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