【徹底解説】ハワイアンにとって大切な星マカリイにまつわるお話
皆さんはハワイでマカリイと呼ばれている星があることをご存じですか。この星はハワイアン達にとってとても大切な星の一つです。今回はこのマカリイにまつわるお話をお届けします。
ハワイでマカイリと呼ばれているのは日本でもよく知られているあの星
「マカリイ」はハワイ語で「小さな目」という意味で、プレアデス星団のことをハワイではこう呼びます。
プレアデス星団と聞いてよく分からないと思う方には「すばる」といえば分かりやすいでしょうか。
日本では秋から春にかけて肉眼でも6~7つほど星が固まっているのを見ることができるプレアデス星団は、太陽のように自ら光る恒星の集まりで、おうし座を形作っています。
ギリシャ神話にこの星にまつわる次のようなお話があります。
ある日、タイゲタ、マイア、アステロペ、ケレーノ、メローぺ、アルキオネ、そして、エレクトラの7人姉妹が森で踊っていると、かわいらしい姉妹を気に入った狩人のオリオンがやってきました。
娘達はその勇ましい姿に驚いて逃げようとしますが、あきらめきれないオリオンは長い間追い掛け回し、困りはてた姉妹は侍女として仕えていた月の女神アルテミスに助けを求めました。
再びオリオンが現れたときのこと、アルテミスが姉妹を自分の衣の裾に隠すと、彼は姉妹を見つけることができず去って行きました。
アルテミスが裾をあげると姉妹はその姿を鳩に変え、天高く逃げ昇りプレアデス星団になったと伝えられています。
マカリイの導きによってハワイは発見された?
それまで無人島だったハワイに定住したというハワイイロアの伝説を紹介しましょう。
ハワイイロアは遠洋漁業の達人で、1年を超えるような漁にもよく出ていました。
ある日ハワイイロアの航海士マカリイが、「ホク・ウラ (おうし座の一等星アルデバラン)が 我々を導いてくれるはずだ」と、東に向けて船を進めるように進言しました。
ハワイイロアがマカリイのいうように船を進めてたどり着いたのが、当時無人島だったハワイ諸島です。
しばらく暮らしたハワイイロアは島がいたく気に入り、妻と子供だけでなく、航海士や船大工など一族を呼び寄せました。
妻の名はフアラライ、長男がマウイ、次男がカウアイ、その妻の名がワイアレアレ。
そして最愛の娘の名はオアフ。
そう、家族の名前はハワイ各地に今でも残っています。
ハワイイロアに進路を進言した航海士のマカリイは、星の航海士としてプレアデス星団にその名を残しました。
ハワイアンの暦を司る星
昔のハワイアンは今のカレンダーと同じように1年を12の月に分けていました。
その暦の中心となっていたのが、空に輝くマカリイ(プレアデス星団)でした。
また、マカリイは天気予報にも用いられ、ぼやけて見えれば湿気が多く雨になり、鮮明に見えれば乾燥して晴れになるとされていました。
ハワイでマカリイは11月の半ば頃になると東の地平線(水平線)に現れます。
ハワイではこの月が新年の始まりとされ、収穫や農業の神「ロノ」を称え、収穫への感謝を捧げるマカヒキ(収穫祭)が4ヶ月間にわたって行われました。
マカヒキになるとロノは大海の遙か向こうから、白い布のようなものをたなびかせてハワイに到来すると信じられていました。
ハワイにはじめて訪れた西洋人として知られている人物といえばキャプテンクック。
マカヒキの季節に白い帆を張った船に乗って海からやってきた彼を信仰深いハワイの住民たちがロノと間違えて歓迎したのも無理のない話でしょう。
マカリイと呼ばれるプレアデス星団の日本名はすばる。ハワイ島マウナケアに設置された日本の天文台の名前もすばるです。
そういえばハワイでよくスバルの車を見かけるような気もしますが、その名前から人気なのでしょうか。
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