
【ハワイ旅行者向け】公共USB利用によるジュースジャッキングに注意
ホテルの客室をはじめ、空港やショッピングモールなどで見かけるようになったUSBポート。便利な一方その利用にはジュースジャッキングと呼ばれる危険が潜んでいます。今回はこの話題についてお話しします。
ジュースジャッキングとは
ジュースジャッキングとは空港やホテル、ショッピングスポットなどにある充電スポット「USBポート」や「USB:ケーブル」を悪用したサイバー攻撃のことです。
充電などを行うためにスマホや端末などをUSBポートに接続しただけでマルウェアを仕込まれるなどの被害にあうことがあるのです。
マルウェアとは、端末で害のある動作をさせる目的で創られた悪意あるプログラムのこと。
プログラムを改ざんして端末に入り込み、自己増殖するウィルスや、接続しただけで感染するワーム、端末に入り込んで外部から端末を操るトロイの木馬、さらに端末ユーザーの個人情報やアクセス履歴などのデータを流出させるスパイウェアなどがあります。
その手口は
スマホやタブレット、一部のパソコンなど様々な端末機器はUSBで充電できるようになっています。
ジュースジャッキングはUSBポートやケーブルを使って悪意あるプログラムに感染させることがスタートです。
USBにマルウェアを埋め込む細工は、実はとても簡単で、USBの接続端子(コネクタ)やケーブルに小型の専用部品を埋め込むだけという、とてもシンプルなもの。
こうして悪意を持った者によって細工されたUSBポートは一見すると普通の充電ポートに見えますが、スマホやPCなどの端末を充電しようとしてUSBポートに接続すると、被害者になってしまうのです。
ジュースジャッキングを防ぐ対策方法は
ジュースジャッキングを防ぐ方法として最も効果的なのは、公共のUSBポートや自分のものではないケーブルを使って充電をしないことです。
でも、公共のUSBポートはとても便利なので、全く利用しないというのは難しいかもしれません。
そんな時に便利なのが、スマホなどの機器とUSBポートとの間に接続して使用するセキュリティツールと呼ばれるもの。
現在「USBコンドーム」や「ジュースジャッキングディフェンダー」といったツールが販売されており、アマゾンなどの通販サイトで様々なものが販売されています。
外出先で充電する機会が多いという方は、導入を考えてみるのも良いでしょう。
またスマホであれば、このようなポートを利用せず、いつでも機器を充電できるモバイルバッテリーを持ち歩くというのもひとつの方法ですね。
連邦捜査局FBIは、ジュースジャッキング攻撃を避けるために、公共のUSBポートを利用しないことを推奨しています。知らないうちに被害にあってしまうこともあるので、特にハワイ旅行の際には気を付けたいですね。