オヒア・レフアの樹がハワイ州の固有樹に!その伝説と日本での育て方もご紹介
ハワイ州のイゲ知事は、オヒア・レフアをハワイ州の固有樹に指定する法案に署名しました。
今回の記事は、ハワイ旅行中にもよく見かけるオヒア・レフアの樹のお話です。
日本での育て方もご紹介します♪
オヒア・レフアがハワイ州の固有樹に指定
2022年5月24日、ハワイ州のイゲ知事は、オヒア・レフアの樹をハワイ州の固有樹に指定する法案に署名し、この法案は全会一致で可決されました。
イゲ知事は、固有樹指定を記念する式典でこう話しました。
「オヒア・レフアはハワイの象徴です。それらはハワイ原生林の80%を占める種として知られていますが、過去8年間に100万本以上のオヒアの樹が、菌類が原因で枯れてしまっています」
式典の最後には、リリウオカラニ女王の暮らした館であるワシントンプレイスの敷地内に、イゲ知事夫妻、ワイマナロ小学校、マノア小学校の生徒などがオヒアの幼樹の植樹を行いました。
ハワイで馴染み深い伝説の樹
ハワイ固有樹に指定されたオヒア・レフア。
ハワイ島キラウエア火山の周囲でもよく見かけられます。
この樹にはとてもロマンチックな伝説があるのです。
恋人同士だったオヒアとレフア。
ある日、火山の女神ペレがオヒアに一目惚れします。
ペレはオヒアに恋人になれと迫りますが、レフアを愛しているオヒアはその申し出を断ります。
怒ったペレはオヒアを樹に変えてしまったのです。
オヒアを失ったレフアは泣き続け、森をさまよい、そのせいで雨が何日も降りやみませんでした。
レフアの事情を知った他の神々は同情し、レフアをオヒアに咲く花に変えてあげた、とうお話です。
ハワイの人々は、オヒア・レフアは伝説と共に馴染み深く、今でもレフアの花を手折ってしまうとレフアが悲しむため雨が降る、と言われています。
日本で育ててハワイを感じよう
ハワイで育つオヒア・レフア、実は日本でも育てることができるのです。
オヒア・レフアは溶岩が流れたところに最初に生える生命力の強い植物で、順応性が高いため、日本でも育っていくのでしょう。
日本で育てる場合、6月から10月頃は屋外の日の当たる場所、冬場は1日中温度差の少ない明るい室内に置いてあげます。
水はけの良い土を使い、乾燥気味に育てます。
暑いハワイで育つ植物ですが、寒さには比較的強く、株が大きくなったら、関東エリアくらいならば外でも越冬できるようになります。
こまめに水やりをする必要もなく、日当たりや温度に気をつけるだけなので、育てやすい植物です。
自宅の窓の外にオヒア・レフアが見えるなんて、ハワイにいる気分になれますね!
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ハワイ州の固有樹に指定されたオヒア・レフア。
とても嬉しいニュースである一方、急速に枯れてしまっている現実があります。
オヒア・レフアの原生林を守るために、私たちができることも考えていきたいですね。