【徹底解説】島国だったハワイのお酒ヒストリーを調べてみた!カメハメハ大王が初めて飲んだお酒も大公開
カラフルなトロピカルカクテルや数々の地ビールが楽しめるハワイですが、太平洋にポツンと浮かぶハワイには最初からお酒があったのでしょうか。
今回は、どのようにしてハワイでお酒が楽しめるようになったのかを調べてみました。
お酒のようなカヴァという飲み物
古代ハワイの時代にアルコールを含む飲み物は全くなかったといわれています。
ハワイ諸島を見つけたクック船長によると、ハワイの儀式でリカー(お酒)が飲まれていたと記されています。
しかし、ここに記されていた「リカー」というのは、飲むと酩酊する「アヴァ(またはカヴァ)」のことです。
カヴァはコショウ科の植物「アヴァ」の根を粉末状にして水に溶かし、濾過して作る飲み物でアルコールは一切含まれていません。
ちなみに、カヴァは今でもモンサラットアベニューにある「ダ・コーブ・ヘルス・バー・アンド・カフェ」などでいただくことができます。
ハワイで初めて造られたお酒はビールだった
クック船長がハワイを発見した時代に船乗りの間で恐れられていたのが、新鮮な野菜や果物不足によるビタミンCの欠乏によって起きる「壊血病」という病気でした。
船員達にビタミンCを補給させるため、新鮮な野菜が摂れるよう工夫しながら航海を続け、船員達にこの壊血病を発症させることなく航海を成功させたのがクック船長でした。
また、当時はビールが壊血病を予防し治療薬になると信じられていたため、クック船長はビールの原料ホップも船に積み、果物や野菜を手に入れた時にそれらを使ってビールを作られるようにしていました。
ハワイ諸島を発見しカウアイ島沖に船を係留させたクック船長一行は、カウアイ島のサトウキビと持参したホップを使って試験的にビールをつくりました。
さらに、翌年にはクック船長の一行の一人が地面に穴を掘ってつくる土釜、イムで焼いたティーの根に水を加えて自然発酵させ、アルコール飲料を生み出したのです。
カメハメハが初めて飲んだお酒はラム酒
ハワイがまだ統一される以前、カイルアコナの「ケアホレ・ポイント」に停泊したマクスウェル船長の船でカメハメハは初めてラム酒を体験します。
カメハメハは王国を樹立した後ホノルルに居を構えますが、このとき醸造所も設けラム酒を製造しています。
ラム酒はサトウキビが原料なので、ハワイでは小規模なラム酒醸造所ができ、一般の人々にもラム酒は飲まれるようになりました。
ウィルソン大統領による禁酒法の時代が開けてからハワイではビールにワイン、ラム、焼酎など様々なお酒が造られ、大勢のロコや観光客に楽しまれています。
さらに日本移民によってハワイに渡った日本酒も、最後の酒造メーカーがなくなってから33年の時を経た2020年にハワイで復活しています。
様々なお酒が楽しめるハワイ。少しでもお酒ヒストリーを知っていれば、その味わいはまた格別なものになるでしょう。あなたは次のハワイ旅行でどんなお酒を楽しんでみたいですか?
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